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CB、GK、本田圭佑...。UAE戦の日本は「ピッチ上の問題」が噴出 (4ページ目)

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki photo by AP/AFLO

 逆転を許したPKのシーンで足を出してしまったのは、この日が代表デビュー戦の大島。「ゴール前30mでは絶対にファウルをするな」と、試合前、ハリルホジッチは口酸っぱく注意したそうだが、新人は相手の頭脳的なプレーにまんまと誘われてしまった。

 だが、逆転シーンに至る過程の中でそれ以上に見逃せないプレーは、この日代表キャップ100を数えた長谷部のミスパスだった。難しい局面でのミスなら話は別だが、この時は、違った。予想し得ないお粗末な失態だった。

「なぜこの選手を選んでしまったのか。自分自身を疑問に思うことがあった。でも、それ以上の選手がいないんだ」と、ハリルホジッチは試合後、述べている。この長谷部のミスなどは、監督を自虐的にさせた一番のシーンに違いない。つい同情したくなるが、「選手がいない」というコメントには、さすがにひと言いいたくなる。テストする機会は散々あったはず。なぜ、PKを献上した大島の代表デビュー戦を、この重大な一戦に充てたのか。理解に苦しむ。

 そのPKシーン。大島以外の選手もUAEの11番、アハメド・ハリルの術中にはまっていた。PK狙いのキープに入った彼に対し、ディフェンダーがカッとなったように3人も行ってしまったのだ。冷静さゼロ。相手の罠にはまり、パニックに陥る姿は、無様そのものだった。

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