アフガニスタン戦大勝も「上機嫌で自画自賛」の指揮官に募る不安

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki 藤田真郷●写真 photo by Fujita Masato

 これを機にアフガニスタンのモチベーションは大きく後退。後半の日本は一方的に攻めた。5−0でタイムアップの笛を聞けば、感想は粗くなりがちだ。批判精神を露わにする人も少数派になる。

 だが、アフガニスタンはこのW杯2次予選の中でも最弱の国だ。戦争に巻き込まれた国。なんとかサッカーの代表チームを編成するまでにこぎつけた、むしろ「頑張れ!」と声援を送りたくなる国だ。そうした相手にホームで5−0の勝利を収めた後の記者会見で、のっけから上機嫌で自画自賛するハリルホジッチ。いいことばかりを話そうとする我が代表監督に、僕は何より不安を覚える。

 アフガニスタンに5−0で勝利した原因は、日本がよかったからでは全くない。これは、W杯2次予選に入ってからずっと続く傾向だ。拮抗した相手と戦った東アジアカップでは最下位。結果もともなわなかった。アジアカップでベスト8に終わったアギーレ時代、ブラジルW杯でグループリーグ最下位に終わったザックジャパン時代から続くもの。よくない理由を、ハリルホジッチ1人に押しつけるつもりはサラサラない。むしろ「あなたとともに考えていきたい」と思っているクチだが、そこで、よくない試合にもかかわらずしきりに自画自賛されると、そうした気持ちは残念ながらしぼんでいく。

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