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リオ予選まであと1カ月。海外組が語る「なでしこの新しい点の取り方」 (2ページ目)

  • 早草紀子●取材・文・写真 text&photo by Hayakusa Noriko

 昨年のカナダワールドカップでは骨折で無念の途中離脱をした安藤も、久しぶりの代表復帰。自身はクリスマス休暇明けで、急激にピッチを上げていく練習メニューに疲労感を持ちながらも、「いろんな意味で危機感はあります。キツいけど、それでもやっぱりみんなとサッカーをやれるのは楽しい!って改めて感じた」と、気持ちも新たに奮闘している。

「この天候を嘆いても仕方がない。この中で意図してできることをやるだけ」と表情を引き締めたのは大儀見だ。24日の紅白戦では菅澤優衣香(ジェフ千葉L)からのパスでゴールを決めた。カナダワールドカップから菅澤と2トップを組む機会が増えたが、その後のオランダ遠征から今日まで、動き出し、ポジショニングと、大儀見は菅澤とのイメージの共有に多くの時間を割いてきた。このゴールはふたりのイメージがようやく重なった第一歩だった。

 他にも強烈なスパイスを効かせることができる宮間あや(湯郷ベル)との前線でのタテ並び型など、バリエーションは確実に増えてきている。さまざまな組み合わせにも、「イメージの共有は形になりつつある」と大儀見はまずまずの手応えを口にした。

 代表活動に思うように合流できない海外組は、国内組とは異なる危機感を常に抱いている。中でもボランチを務める宇津木はチームの状況をかなり現実的に捉えている。

「カナダでも感じたけど、支配率とかはコンスタントにできるようになっていると思う。でも点が入らない。こういう形なら点を獲れるっていうのがない」

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