リオ予選まであと1カ月。海外組が語る「なでしこの新しい点の取り方」

  • 早草紀子●取材・文・写真 text&photo by Hayakusa Noriko

 2月29日から始まる、リオデジャネイロオリンピックアジア最終予選へ向けて、なでしこジャパンが始動した。佐々木則夫監督が第1次キャンプの地に選んだのが、1月でも暖かい沖縄県の石垣島。1月18日から9日間でイメージの共有を図っている。国際Aマッチデーにあたる期間ではあるが、今回はマッチメイクが難しく、地元男子高校生らと実戦形式でトレーニングを行なうなど、国際親善試合は組み込まれない強化合宿となった。

なでしこに欠かせない存在となった宇津木瑠美(中央左)なでしこに欠かせない存在となった宇津木瑠美(中央左) 大儀見優季(フランクフルト)、熊谷紗希(オリンピック・リヨン)、宇津木瑠美(モンペリエ)、安藤梢(エッセン)ら海外組を含む総勢26名(※長船加奈=浦和レッズLはケガのため途中離脱)が集結したこの強化合宿。この後、フルメンバーが揃うのは2月末のオリンピック予選の直前合宿しかなく、時間は限られている。

 ところが、3日目からは天候が悪化。記録的な寒波の到来により、暴風雨で練習の中止を余儀なくされるなど、波乱含みの進行となってしまった。それでも佐々木監督はメニューを前倒しで組み直し、2日目、3日目は2部練習を敢行、この中で早くも地元高校生とのテストマッチを組み入れるなど実戦を多く取り入れた。

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