なでしこ最年少、岩渕真奈の「気持ちの余裕」がもたらす好循環 (4ページ目)
状態が良ければ、当然気持ちが違う。
「4年前は緊張していましたけど、今は、ほんと楽しみで仕方ないというか、早くピッチに立ちたいなと思っている自分がいる」
4年前のW杯より笑顔を見せるシーンが増えた岩渕 たしかに、ピリついた4年前の岩渕はもういない。
準決勝の相手はイングランド。4年前のW杯ドイツ大会で敗れた相手というだけでなく、なでしこにとって未勝利の相手だ。「だから余計にイングランドには負けたくないのでは?」という質問を、岩渕は一蹴する。
「別にイングランドだからどうこうでなく、どんな相手にも負けたくない。そう思っている選手のほうが多い。ここまで5戦5勝していますけど、負けないで終われるようにできたら一番いいので、頑張ります」
「一戦一戦を大事に戦うだけ」と慎重に口にする選手が多いなかで、岩渕は頂を見つめた。つらかった4年前とは違う、楽しい日々を最高の形で終わらせたい。チーム最年少の22歳は、そう願っている。
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