イラクに辛勝。決定機を外し続けた日本が被る「大きな代償」 (3ページ目)
にもかかわらず、本田が決定的なシュートをゴールポストに2本、クロスバーに1本当てたのをはじめ、香川真司が、清武弘嗣が、岡崎慎司が次々に迎えた決定機を生かし切れず、追加点を奪うことができなかったのである。これはあまりに痛い。
この悪影響は、今回のアジアカップだけに止まらない。
もし第2戦で事実上の1位通過が決まり、第3戦でメンバーを入れ替えることができれば、22歳のMF柴崎岳、DF昌子源、20歳のDF植田直通などにも出場の機会が与えられたかもしれない。彼らがA代表として初めて迎える国際大会で、たとえ1試合でもピッチに立つことできれば、その経験は間違いなくアジアカップ後につながったはずである。
だが、その可能性も今後の展開を考えると、非常に小さなものになってしまった。
1-0の代償は思いのほか大きい。数ある追加点のチャンスを逃し続けたツケは、この先、払わされることになる。
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