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U-21手倉森J敗退。スコア以上に感じた韓国との差 (2ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki 藤田真郷●撮影 photo by Fujita Masato

 それでも手倉森誠監督は試合後、「きれいに(パスをつなぐサッカーを)やろうとするだけでなく、泥臭く守ることもできた」と選手の成長を称えた。

 確かに、その通りだとは思う。 岩波、植田直通の頼もしいセンターバックコンビが、日本には稀(まれ)な人材であることをあらためて確認できた。また、相手にPKを与える痛恨のファールを犯したMF大島僚太にしても、落ち着いたボール扱いは際立っていた。2年前のアジアユース選手権(U-19)に出場したときは、Jリーグでの経験とは裏腹に頼りなさのほうが目についたが、明らかな成長を遂げていた。

成長途上の選手ばかりの未完成なチームであることを考えれば、ポジティブな材料を挙げることは可能だろう。

 舞台は日本にとってはアウェーであり、"純U-21代表"の日本に対し、相手はU-23代表にオーバーエイジ(24歳以上)の3選手も加えていた。勝負の条件は相手に有利だった。

 しかし、である。相手はアジア勢のひとつにすぎない韓国である。ドイツやスペインと戦ったわけではないのだ。

 にもかかわらず、「粘り強く、泥臭く守った」ことが収穫では、あまりに"下から目線"が過ぎるのではないか。勝負なのだから、負けることもあるが、結果は別にして内容が悪すぎる。

 日本の若い選手たちが劣勢を強いられる試合を見ていて思い出したのは、同じ韓国(ソウル)で開かれた昨年7月の東アジアカップでの日韓戦である。

 日本は柿谷曜一朗の2ゴールで2-1と韓国に勝利したものの、このときも内容的にはほぼ一方的に押し込まれた。

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