グアテマラ戦、ガーナ戦出場21選手、識者たちの採点表

  • 写真●梁川剛 photo by Go Yanagawa

日本代表としての今年の国内最終戦となった2試合。結果は2連勝で終わったが、サッカージャーナリスト4人が出場全選手を採点する(10点満点で平均は5.5点。2試合に出場した選手はその平均)。ボランチへの評価が分かれたのが興味深かった

攻撃面で注目を集めた柿谷曜一朗と本田圭佑のコンビネーション攻撃面で注目を集めた柿谷曜一朗と本田圭佑のコンビネーション守備ではやるべきことをやれた――浅田真樹

 相手(特にグアテマラ)に物足りなさがあったのは確かだが、守備面においてはやるべきことをやり、高い位置からのプレスが機能していた。ガーナ戦を見ても、ゴールに近い位置でボールを持たれるとDFがいてもシュートまで持ち込まれることがあり、やはり引いて守ることは得策ではない。結果としてプレスを外され、裏に走られることもあるが、ディフェンスラインを高くし、コンパクトに守るという現在のやり方は継続していくべきだ。

 攻撃面では、柿谷が入ったことで明らかにカウンターの質が高まった。新たな武器を手にしたと言える。ただ、その一方で、ガーナ戦の前半のように高い位置でボールが収まらず、ボールポゼッションで相手を押し込めない場面が増えたのは気になった。相手の動きが落ちた後半になってようやくパスをつなげるのでは物足りない。チャンスを増やすためであるのはもちろん、強豪相手に失点を減らすためにも、もう少しポゼッションを安定させ、マイボールの時間を増やしたい。

GK
西川周作 6
被シュートは3本のみでプレイ機会ほとんどなし
川島永嗣 6
目立ったセーブなかったが、ハイボールの処理は安定
DF
長友佑都 6
積極的に攻撃参加し、アシストも記録
森重真人 6.5
攻守ともに出来よく、今後への期待を高める。
吉田麻也 6
無難にプレイしたが、ビルドアップは物足りず
酒井高徳 5.5
中央に入りたがり、効果的な攻撃が少なかった
内田篤人 6
タイミングのよい攻撃参加に加え、クロスに工夫も見えた
今野泰幸 6
守備で持ち味出すも攻撃で思い切りのよさに欠けた
槙野智章 ―
MF
長谷部誠 6
特にガーナ戦でもっと攻撃に関与してほしかった
遠藤保仁 6.5
ボールを奪った後の1本目のパスにさすがの才を見せた
青山敏弘 5.5
出場時間短く、リズムに乗れずにパスミスを犯す
山口螢 6 
2点リードの場面で登場し、そつなく攻守をつなぐ
本田圭佑 7
組み立ての中心であり、優れたフィニッシャーでもあった
清武弘嗣 6
周囲との連携はよかったが、時折り軽いプレイも
香川真司 6.5
ゴールは鮮やかだったが、全体的にひとり相撲も目立った
岡崎慎司 5.5
中央で細かいパスワークに埋没し、特徴を出せず
工藤壮人 6.5
特徴を発揮してゴール。先発で見てみたい
齋藤学 5.5
おあつらえ向きの見せ場があったが、チャンス生かせず
FW
大迫勇也 6
積極的にプレイ。もう少し時間をあげたかった
柿谷曜一朗 6
チームにカウンターという新たな武器をもたらした
監督
ザッケローニ 6
チームを原点に立ち返らせ、ひとまず危機的状況を脱した

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