【日本代表】低迷ガンバで苦悩する遠藤と今野は、本当に大丈夫か? (3ページ目)
本田のゴールへと向かう姿勢は
相手にとって脅威
アゼルバイジャン戦でも攻撃の軸として存在感を示していた本田圭佑。――さて、もうひとつ懸念されるのは、アゼルバイジャン戦で9カ月ぶりに代表のピッチに戻ってきた本田選手についてです。以前のように、彼を中心としたスタイルで最終予選も大丈夫なのでしょうか?
名波 問題ないと思う。(本田が負傷した)ヒザというのは結構デリケートな部分で、痛みがぶり返すことがあるのかどうか、その辺の状態はよくわからないけれども、アゼルバイジャン戦のプレイを見る限り、チーム内での存在の大きさを改めて感じた。攻撃では、彼が前を向いた瞬間、チーム全体がグアーッと相手ゴールに向かっていく推進力が生まれる。それは、継続して最終予選でも生かしていってほしい。それと、セットプレイを含めて、本田の持ち味であるゴールへの貪欲な姿勢というのは、相手にとって脅威になると思う。
福田 アゼルバイジャン戦でのパフォーマンスに関しては、特に問題はなかったし、本田の存在がチームのポイントになっていることは間違いない。あそこのキープ力というのは、本当に大きいと思う。
名波 香川との関係性もあり、相手チームにとって、ふたりは嫌な存在。エース格が一枚ではなく、二枚いるわけで、敵のプレッシャーが分散されるのもいい。ただ、ひとつ怖いのは、本田が前を向いてスイッチが入った瞬間、パスミスから上がってきた人間をうまく使えなかったり、本田がボールを奪われたりしたときに、後方の空いたスペースをしっかりケアできるかどうか。アゼルバイジャン戦でもそういう場面があって、そこは結構ポイントになる。
福田 イージーなミスが出ると、やっぱりカウンターを食らうから、そこのミスは確かに怖い。アゼルバイジャン戦の試合中にも名波君が解説していたけど、何回かそういうシーンがあって、敵と入れ違って、空いたスペースを使われていた。
名波 3次予選の、0-1で負けたホームのウズベキスタン戦(2月29日)で、後方がスカスカになってしまうシーンが再三あった。これまでの日本代表の試合を振り返ってみても、アジアの国相手にあんなことはなかった。そういう悪いシミュレーションというか、手痛い経験をしているので、もうそういうことはないとは思うけどね。
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