【五輪代表】新戦力、躍動! オランダを手玉にとった3人の「仕掛け人」 (3ページ目)
もちろん、彼らにしてもボールを失うことがなかったわけではない。しかし、少なくとも安易にパスに逃げることはせず、自分の責任でボールをキープし、ときにはドリブルで仕掛け、ときには一本のパスで局面の打開を図っていた。
大まかに分けて、既存の戦力中心で臨んだトルコ戦に対し、新戦力が試されたオランダ戦。どちらがよりよい結果を残したのかは、言うまでもないだろう。
それでも宇佐美は、「(自分の持ち味は)まだまだすべては出せていない」。高木にしても、「海外に行って成長したなと自分でも感じたが、もっとできるとも思う」と自信を見せる。
また、3人の中では唯一の国内組である齋藤も、「僕は日本でやっているが、やれる自信はある」と頼もしく語る。
もちろん、彼ら3人だけではない。指宿洋史、村松大輔なども含め、オランダ戦では新戦力がU-23代表の新たな可能性を示したことは間違いない。
次は、グループリーグ突破がかかるエジプト戦。ここで勝てば貴重な経験の場を、あと2試合得ることができる。だが、中1日の3戦目。順番から言えば、エジプト戦は既存戦力の出番となるが……。
これまで比較的保守的な選手起用を見せることの多かった関塚隆監督が、どんな判断を下すのか。注目である。
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