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【五輪代表】トルコ戦で突きつけられた現実。
関塚ジャパンに欠けていたものとは?

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • photo by Getty Images

トゥーロン国際の初戦でトルコに敗れた五輪代表。次はオランダと対戦するトゥーロン国際の初戦でトルコに敗れた五輪代表。次はオランダと対戦する
 厳しい現実を突きつけられた試合だった。

 5月23日に開幕したトゥーロン国際トーナメント。日本はグループリーグ初戦で、トルコに0-2と敗れた。

 率直に言って、点差以上の完敗である。

「前半はしっかりボールを運んではいたが、シュートまで至らなかった」

 試合後、関塚隆監督がそう語ったように、確かに前半は日本がボールポゼッションで上回り、優位に試合を進めているかに見えた。選手からも、「試合の入りは悪くなかった」(水沼宏太)といった声は複数聞かれた。

 しかし、これは相手に助けられていた部分も大きかった。

 おそらくトルコは、それを課題として取り組んでいるのだろうが、不器用そうにDFラインからパスをつなごうとしてはミスを連発。結果、日本がいい形でボールを奪うことができていたに過ぎない。

 それでも、もらったチャンスを生かせればよかったが、実際には、関塚監督が言うようにシュートまで至っていない。この試合で日本が放ったシュートは(どこまでをカウントするかで多少の差はあるだろうが)、9本程度。その多くが大きく枠を外れ、枠内シュートに限れば3本だけだった。加えて、日本のCKは前後半を通じてわずかに1本。これでは、そうそう得点できるはずもない。水沼が振り返る。

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