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【五輪代表】トルコ戦で突きつけられた現実。
関塚ジャパンに欠けていたものとは? (3ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • photo by Getty Images

 しかし、だからといって、こればかりは体が急に大きくなるわけではないし、とにかく慣れていくしかない。「これくらいはヨーロッパでは普通」だと話す高木は、こう続ける。

「今日は(当たりの激しさに)ビックリしてしまっていたけど、それでは遅い。僕も含めて1試合目から慣れていかないと、(本番の)オリンピックなんてすぐに終わってしまうから」

 アジア予選を突破し、選手たちには多少なりともホッとした気持ちがあったのかもしれない。だが、ポジティブに受け止めれば、そんな選手たちに戦う姿勢を取り戻させるために、トルコは絶好の相手だったとも言える。水沼が決意の言葉を口にする。

「今、経験できたことは大きい。これからは、もっと激しくいけるようになる」

 続くグループリーグ第2戦の相手はオランダ。初戦ではエジプトとの激しいぶつかり合いにもひるまなかったばかりか、そつなくゴールを積み重ねる試合巧者ぶりも見せて、3-0と快勝している。

 日本選手の適応能力を試すには、申し分のない相手である。

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