【日本シリーズ】「あとアウトひとつ」が遠すぎる... DeNAを絶望に追い込んだソフトバンクの恐るべき強さ 3連敗から奇跡は起こせるか (4ページ目)
【野球の面白さを伝えるためにも】
そして、今回の日本シリーズには、もうひとつ大きな意味がある。地上波のテレビ中継を通じて、野球というスポーツの面白さを、普段は野球を見ない人たちにまで伝えられる絶好の機会なのだ。
もしベイスターズがここから3連敗を跳ね返し、日曜日の第7戦まで勝負を持ち込むことができたら......。そこでまた延長戦にもつれ込むような熱戦が繰り広げられたなら、ドラマ『VIVANT』を目当てにテレビをつけた視聴者たちも、思わず野球に見入ってしまうかもしれない。
人間は、どうしようもない絶望を前にしても、なお、その状況がひっくり返る可能性を見たいと願うものだ。圧倒的に強いチームが、当然のように勝つ。それだけがスポーツの醍醐味ではない。追い詰められ、傷つき、それでも最後まで戦い抜いた者が、強大な相手を打ち破る。そんなドラマを見たいのだ。
著者プロフィール
村瀬秀信 (むらせ・ひでのぶ)
1975年生まれ。神奈川県出身。茅ケ崎西浜高校野球部卒。主な著書に『止めたバットでツーベース 村瀬秀信 野球短編自撰集』、『4522敗の記憶 ホエールズ&ベイスターズ 涙の球団史』、『気がつけばチェーン店ばかりでメシを食べている』など。近著に『虎の血 阪神タイガース、謎の老人監督』がある。
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