【日本シリーズ】「あとアウトひとつ」が遠すぎる... DeNAを絶望に追い込んだソフトバンクの恐るべき強さ 3連敗から奇跡は起こせるか (3ページ目)
ベイスターズ打線は、この日7安打。決してチャンスをつくれていないわけではない。しかし、あと一本が出るか出ないか。その差が、勝負の明暗を分けている。
「ホークスの出てくる投手陣も、簡単に打てるピッチャーなんてひとりもいないですよ。それでも、戦えていないわけじゃない。ヒットも出ているし、ヒットになっていない当たりでも、いい打球はありますしね。本当に紙一重なんだと思います。
それをうちの打線がどう乗り越えられるか。いいピッチャーを相手にしたなかで、1点を取ったあとの、もう1点、2点をどう取れるか。この強いホークスに勝つには、点差を広げること。バッター陣で打ち勝つ。相手より1点でも多くね。僕たちは全然あきらめていませんよ」
鈴木コーチの言葉には、相手の強さを認めながらも、決して屈しないという覚悟がにじんでいた。
【崖っぷちからもう一度奇跡を】
「勝つしかない」
筒香嘉智も牧秀悟も、その言葉を繰り返す。3連敗。もう、あとがない。2年前の日本シリーズでは、「ベイスターズは逆境に追い込まれてからが強い」と何度も書いた。
あの時、ベイスターズは初戦から2連敗を喫しながら、そこから4連勝を飾り、日本一に輝いた。土壇場での勝負強さこそが、ベイスターズの真骨頂だった。ところが、今回の日本シリーズでは、その勝負強さをホークスに奪われてしまったかのように映る。
今季のベイスターズは、最大で借金15を抱える苦しい戦いを強いられながら、そこからはい上がってきた。クライマックスシリーズ(CS)でも、1点を争う接戦を次々と制し、無傷の6連勝で勝ち上がった。
そんな戦いを続けて、ようやく日本シリーズの舞台までたどり着いたのだ。
ペナントレースで優勝を争ったわけではない。それでも、短期決戦では上位チームを脅かすだけの力を発揮する。いわば、プロ野球の生態系から逸脱した「強化種」の3位チームである。
相川監督は、後半戦からのチームの強さについて「勢いだけじゃないですよ」と語っていた。
しかし、ペナントレースの勝負どころで見せた脆さも、弱さも、我々は十分に知っている。だからこそ、この日本シリーズという大舞台で、もうひとつ上の強さを手にしてほしいのだ。
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