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【日本シリーズ】なぜソフトバンクは土壇場で勝ち続けるのか? DeNAを追い詰める「6枚の勝ちパターン」

  • 田尻耕太郎●文 text by Kotaro Tajiri

 日本シリーズは、またしても土壇場でうねりを起こした。

 1点を追う9回裏、ソフトバンクは二死二塁から牧原大成が右翼前へ同点適時打。二塁走者の代走イヒネ・イツアが頭から本塁へ滑り込み、試合を振り出しに戻した。これで日本シリーズ史上初となる、第1戦から3試合連続で延長戦に突入した。

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【3試合連続延長戦を制して日本一に王手】

 そして延長10回裏、劇的な一発で決着がついた。

 一死走者なし。ソフトバンクの1番・正木智也が、左翼ホームランテラスへサヨナラ本塁打をたたき込んだ。

「バットの先だったので、フェンス直撃くらいかなと思って、必死に全力疾走してました。サヨナラホームランは人生初。もうちょっと喜びたかったですね」

 そう言って苦笑いを浮かべた正木だが、第2戦の先制アーチに続く大仕事。シリーズMVPの最有力候補にも浮上した。

 無傷の3連勝で日本一に王手をかけたソフトバンク。試合後の勝利監督インタビューでお立ち台に上がった小久保裕紀監督も、興奮冷めやらぬ表情を見せていた。

「どっちに転んでもおかしくない試合ばっかりしていますけど、牧原大成がよく打ちました。そして日本シリーズ初舞台に代走で行ったイヒネがよく還ってきました。まあ、最後の正木がヒーローで間違いないですが」

 そして、こう続けた。

「先発ピッチャー含め中継ぎ陣の踏ん張りがね、こういうしびれる試合に持っていったと思います」

 たしかに、この劇的な勝利を陰で支えていたのは、投手陣の粘りだった。

 ソフトバンクにとって、決してラクな試合展開ではなかった。打線はDeNAの先発・東克樹から毎回のように走者を出しながら、あと一本が出ない。DeNA守備陣に日本シリーズ新記録となる1試合5併殺を喫するなど、再三の好機を生かせなかった。

【2年前は第3戦から悪夢の4連敗】

 そんな展開に、否応なく2年前の日本シリーズが思い起こされた。

 2024年の日本シリーズも、対戦相手はDeNAだった。ソフトバンクは敵地・横浜で連勝スタートを切り、このまま一気に日本一まで駆け上がるかと思われた。ところが、そこからまさかの4連敗。2連勝という絶好のスタートを切りながら、屈辱の敗退を喫した。

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著者プロフィール

  • 田尻耕太郎

    田尻耕太郎 (たじり・こうたろう)

    1978年生まれ、熊本市出身。 法政大学で「スポーツ法政新聞」に所属。 卒業後に『月刊ホークス』の編集記者となり、2004年8月に独立。 九州・福岡を拠点に、ホークスを中心に取材活動を続け、雑誌媒体などに執筆している。

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