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【日本シリーズ】なぜソフトバンクは土壇場で勝ち続けるのか? DeNAを追い詰める「6枚の勝ちパターン」 (3ページ目)

  • 田尻耕太郎●文 text by Kotaro Tajiri

 その選手層の厚さを象徴したのが、クライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ第1戦だった。

 大黒柱のリバン・モイネロが2回2/3で70球を費やし、6安打4四死球3失点。なおも満塁の走者を残したまま、まさかの早期降板となった。

 この絶体絶命ともいえるピンチを救ったのが、鈴木豪太だった。鈴木は1回1/3を好リリーフ。その後は津森、ダーウィンゾン・ヘルナンデス、オスナ、松本裕とバトンをつなぎ、最後は守護神・杉山一樹が締めくくった。

 まだ3回だというのに、勝ちパターンを担う投手を惜しみなく投入できる。しかも、その投手が6枚もいる。これがソフトバンクの強みだ。

【若田部コーチが語る強力救援陣の秘密】

「ウチのチームには打ち返す力がある。だから、できるだけ失点を防いでいく継投は大事になる。まさにこのシリーズも、しっかりとみんなが仕事をしてくれているので、いい形になっていますよね」

 そう語るのは、ブルペンを管理する若田部健一投手コーチだ。

 日本シリーズのような短期決戦では、先発投手以上にリリーフの出来が勝敗を左右することもある。わずかな失点が命取りとなるだけに、救援陣の安定感はチームの生命線となる。ただ、若田部コーチが投手たちに求めているのは、決して普段以上の力を発揮することではないという。

「僕がみんなに言うのは、いつもどおりいってくれと。短期決戦だから気を引き締めていけではなく、今持っている力を出してくれれば十分だよという声かけをしています。なかには調子が上がらない投手もいますよ。でも、ケツを叩くと自分の力以上を出そうとして、逆に空回りする。それよりも今できることをやるのが、一番力を発揮できるのです。だから、いつもどおり頑張れと言って送り出します」

 そう言って、話題は第3戦でベンチ入りメンバーから外れた松本裕に及んだ。小久保監督は第4戦から松本裕を再びベンチ入りさせる方針を示し、起用法についても「これまでと同じ」と明言している。

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