検索

【日本シリーズ】なぜソフトバンクは土壇場で勝ち続けるのか? DeNAを追い詰める「6枚の勝ちパターン」 (2ページ目)

  • 田尻耕太郎●文 text by Kotaro Tajiri

 その潮目が変わったのが、第3戦だった。

 みずほPayPayドームのマウンドに立っていたのは、今回と同じ東克樹。ソフトバンク打線は7回までに10安打を浴びせながら、わずか1得点。攻めきれないまま敗れ、シリーズの流れを相手に明け渡してしまった。

 勢いを失った打線は、第4戦、第5戦と2試合連続の零封負け。本拠地・福岡での3試合は合計1得点に終わり、打線の沈黙が敗因のひとつとなった。

 当時は首脳陣の発言なども取り沙汰されたが、じつは、あまり注目されなかった問題がもうひとつあった。投手陣、とりわけブルペンの不安である。

 2024年のレギュラーシーズン、勝ちパターンを担っていた藤井皓哉(40試合登板、19ホールド、防御率1.80)、松本裕樹(50試合登板、23ホールド、防御率2.89)が、ともに故障で日本シリーズの出場資格者40人枠から外れた。

 さらに、抑えのロベルト・オスナも本来の調子ではなかった。日本シリーズ第1戦でも1イニングで3失点を喫するなど、安定感を欠いていた。

 打線が得点できないだけでなく、投手陣にも不安を抱えていた。2年前のソフトバンクは、苦しい試合展開を耐え抜くための戦力が十分に整っていなかったのだ。だが、今年は違う。

【勝ちパターンの投手が6人】

 今季のソフトバンクは、救援陣の充実ぶりが桁違いだ。

 日本シリーズ第3戦も、先発の松本晴が6回101球を投げて1失点と粘ると、その後はオスナ、津森宥紀、鈴木豪太、杉山一樹と1イニングずつ継投して、スコアボードに「0」を刻み続けた。

 しかも、この日は第1戦、第2戦と連続失点を喫した松本裕樹がベンチ入りメンバーから外れていた。

 松本裕はレギュラーシーズン、いずれもチーム最多となる58試合登板、32ホールドを記録。まさにブルペンの中心的存在だ。普通のチームなら、これほどの投手が不在となれば、救援陣の屋台骨が揺らいでも不思議ではない。しかし、ソフトバンクは違う。

2 / 4

登録は簡単! チェックを入れてボタンを押すだけ 詳しくはこちら

キーワード

このページのトップに戻る