【プロ野球】「一緒にキャッチボールしようよ」 石川雅規が悩める後輩たちに伝え続けたこと 山野、高橋、奥川が明かす"大先輩の教え" (4ページ目)
2025年5月28日、二軍の戸田球場。サブグラウンドでは、石川と奥川がキャッチボールをしていた。奥川は前年の2024年、度重なる故障を乗り越えて2年ぶりの一軍登板を果たした。2025年シーズンは開幕投手に抜擢されたものの、その後は成績不振で二軍での再調整が続いていた。
「石川さんから『やろうよ』と声をかけていただきました。たぶん、初めてキャッチボールをして以来だと思います。この時は、投球時の僕の体のこなし方というか、『ちょっと横の幅が広がって見えるから、もう少し体の枠内に収めてみたらどうかな』とアドバイスされたのを覚えています。ほかにも、これはずっと言われていることですが、『ピッチャーは傾斜を制してなんぼだから』と。そのあと、一緒にブルペンにも行きましたね」
当時の奥川は、復調への活路を見出そうと必死だった。練習中に笑顔を見せることもほとんどなかった。
「いろいろ悩んで、しんどくて、素直に助言を聞けない時期でした。でも今年、調子が上がってきたなかで振り返ると、自分が意識するポイントというのは、石川さんが教えてくれたことに近かったです。体をしっかり自分の枠内に収めるとか。一周回って、そのアドバイスにたどり着く。そういうヒントをくれていたんだなって」
そして奥川は、「石川さんは、言葉でも背中でもチームを引っ張ってくれて、みんなが追いかける存在でした」と続けた。
「僕が生まれた時から投げていますし、小学校で授業を受けていた時に、石川さんはここ(神宮)で練習して、試合で投げていた。考えられないですよ。僕は今年初めてシーズンをフル稼働していますけど、石川さんはそれを20年以上も続けてきた。想像もつかない世界です(笑)。25年は難しいので、そこに少しでも近づけるように。僕は6年足踏みしましたけど、今からでもまだまだ時間はあるので、残りの野球人生を故障せず、休まずにやり続けることを目指していきたい」
来年、石川にどんな姿を見てもらいたいのか。
「自分もそうですけど、ピッチャー陣のみんなが故障なく投げきる姿を見せられたらいいですね。若いピッチャーたち、そして小川さん、高梨(裕稔)さんもいます。みんなで競い合って、投手陣で強いヤクルトを築きたい。上位争いをガンガンできるようなチームというか、投手陣を見せていきたいと思います」
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