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【プロ野球】「一緒にキャッチボールしようよ」 石川雅規が悩める後輩たちに伝え続けたこと 山野、高橋、奥川が明かす"大先輩の教え" (3ページ目)

  • 島村誠也●文 text by Seiya Shimamura

「『ピッチャーはタイミングと連動性だよ。投げるのには順番があるからね』って。『順番抜かしをすると、もう違うボールになるから』って。『最初はここ、2番目はここ、3番目はここという感じで投げれば、絶対にいいボールは投げられる」と、常々言われていました。僕はどうしても、それを意識してタイミングが早くなってしまうことがあるので、まだまだなんだなと思っています」

 実際にキャッチボールで受けた石川のボールにも驚かされた。

「石川さんは腕の振り以上に球がくるんです。たとえば、奥川(恭伸)のボールもグローブの芯で捕っても痛いのは痛いんですけど、石川さんのボールのほうが痛く感じるというか。イメージよりボールがきているので、手のひらが痛くなる。今年、キャッチボールをたくさんやらせてもらいましたけど、終わったあとは絶対に痛いです(笑)」

 石川が後輩たちに伝えたのは、投球技術だけではなかった。

「誰よりも早く球場に来て、常にストレッチや体のケアをされていました。石川さんはそういうところを言葉にするのではなく、行動で僕たちに見せてくれる感じでした。そこは選手全員が思っているところだと思います」

 来季、高橋は左の先発投手としては最年長になる。

「今年、山野が10勝しました。本当は年齢的に僕がああいう立場にならないといけないですし、引っ張っていけるのがいちばんいいんですけど......。来年は12年目になりますが、まだ2ケタ勝ったことがないので、それを言える立場ではないことはわかっています。

 でも、なんとか耐えて、僕も行動で、石川さんやいろんな選手から『こいつ、変わったな』と思われるようになっていきたいですね」

【奥川が驚いたズドンとくるボール】

 奥川恭伸もまた、石川とのキャッチボールを鮮明に覚えている。

「僕の2年目に初めて石川さんとキャッチボールをやらせていただきました。外から見ていた球と、実際に受けた球のギャップがすごすぎましたね。その記憶がめちゃくちゃあります」

 ひと言で表現するなら、「ボールが重たい」。

「捕る前は、回転がきれいで、シューッと伸びてくるボールなのかなってイメージしていたんですけど、実際に受けてみると『ズドン』ってくる。本当にびっくりしました(笑)」

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