【プロ野球】「一緒にキャッチボールしようよ」 石川雅規が悩める後輩たちに伝え続けたこと 山野、高橋、奥川が明かす"大先輩の教え" (2ページ目)
山野太一(写真右)とキャッチボールする石川雅規 photo by Seiya Shimamuraこの記事に関連する写真を見る 数多くの助言を受けたなかで、もっとも印象に残っているのが、「すべてを相手の対角線に投げるようにしている」という言葉だった。
「体の対角じゃないほうに投げると、『指にかかっていないボールになってしまうよ』って。一緒にやっていて、僕が対角に投げた時は『今の、すごくいいね』と言ってくださって。それが思い出深いですね」
投手陣にとって、石川は「誰にでも寄り添ってくれる」大きな存在だったという。
「誰かが打たれたら、すぐにフォローしてくれる。新入団の選手が入ってきたら、石川さんが真っ先に声をかけたりとか。そういうことを率先してやってくれるんです」
山野は、石川が引退会見を開いたその日に、自身初となる2ケタ勝利を手にした。ヤクルトの左腕では、2015年の石川以来となる10勝だった。
「来年も2ケタ勝利をして、チームを背負っていきたいと思っています。石川さんはその姿を見てくれると思いますし、『山野、頑張ってるな』と言ってもらえるようなプレーをしたいです」
【投げるのには順番がある】
高橋奎二は石川の引退会見に立ち会い、「ここ最近、キャッチボールを褒めてくださって、それがすごくうれしくて。またやりたいと思っていたけど、できなくなるのが寂しいです」と涙をにじませた。
2021年2月27日、沖縄・浦添キャンプ。
石川はキャンプ期間中、小川泰弘とキャッチボールを続けていたが、この日は高橋に「一緒にやろうよ」と声をかけた。
高橋は前日の楽天との練習試合で2回7失点と大きく崩れていた。キャッチボールでは、石川が高橋のテイクバックを再現したり、捕手のように腰を落としてボールを受けたりした。その光景は今も記憶に残っている。
「石川さんは誰よりも僕たちを見てくれていたと思うので、本当にひと言ひと言が心に刺さりました」
高橋はそう感謝し、石川から何度も言われた言葉を明かした。
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