【プロ野球】掛布雅之が語る「三冠王・佐藤輝明」誕生の可能性 森下翔太が好調な理由、立石正広の「気になる」点も指摘 (3ページ目)
――ルーキーの右打者、立石正広選手のバッティングはどう見ていますか? 一軍の30試合に出場し、打率.206、2本塁打、10打点。8月2日にベンチメンバーを外れました。
掛布 左足の使い方が気になるんですよ。独特な使い方で、アマチュア時代はそれで打ってこられたからいいと思うのですが、課題はあるような気がしますね。
あの左足の踏み込みでは、インコースの速いボールに対して対応するのが厳しいと思うんです。ちょっと左足の膝が伸びるような形で前に踏み込んでいくので、体の軸が「前上がり・後ろ下がり」みたいな形でボールをとらえにいくことになる。そこが気になるんです。
長年染みついた彼の打ち方があるでしょうし、プロでもそれで打てればいいんですけどね。外国人の右バッターに対して、よくインコースの高めの速いボールと外の変化球のコンビネーションで攻めたりしますが、そういった攻め方をされた時にもろさが出るような気がします。
――そこの対応は、打席数をこなしていくしかないのでしょうか?
掛布 そうですね。いろいろなピッチャーとの対戦経験を積んで、たくさん失敗をすることです。そのなかで自分の課題が明確になるはずなので、打撃コーチやデータを分析するスタッフたちと話をしながら改善していくしかないです。
バッティングフォームを変える勇気は、失敗しないと生まれません。失敗することがなく打てるのならば、それはそれでいいんです。でも、今の立石は自分がやってきた野球にやや壁を感じているでしょう。そうであれば、怖いことかもしれませんが、勇気を持ってバッティング改造に取り組んでもいいのかなと思いますね。
(後編:阪神がリーグトップの「死球」について掛布雅之が見解 ピッチャーとバッター、双方に必要なこととは?>>)
【プロフィール】
掛布雅之(かけふ・まさゆき)
1955年5月9日、千葉県生まれ。習志野高校を卒業後、1974年にドラフト6位で阪神に入団。本塁打王3回、打点王1回、ベストナイン7回、ダイヤモンドグラブ賞6回、オールスターゲーム10年連続出場などの成績を残した。球団初の日本一になった1985年は不動の四番打者として活躍。1988年に現役を引退した後は、阪神のGM付育成&打撃コーディネーター、2軍監督、オーナー付シニア・エグゼクティブ・アドバイザー、HANSHIN LEGEND TELLERなどを歴任。野球解説者や評論家、YouTubeなど活躍の場を広げている。
著者プロフィール
浜田哲男 (はまだ・てつお)
千葉県出身。専修大学を卒業後、広告業界でのマーケティングプランナー・ライター業を経て独立。『ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)』の取材をはじめ、複数のスポーツ・エンタメ系メディアで企画・編集・執筆に携わる。『Sportiva(スポルティーバ)』で「野球人生を変えた名将の言動」を連載中。『カレーの世界史』(SBビジュアル新書)など幅広いジャンルでの編集協力も多数。
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