【プロ野球】「ドガン!」ソフトバンクのブルペンに轟く"爆発音" ついに頭角を現した5年目の育成右腕・大竹風雅の怪物ぶり (4ページ目)
アマチュア時代のいい時の大竹を知る球団関係者は、こう期待をこめる。
「まだ短いイニングですが、かなり状態はよくなっていると聞いています。学生時代も含めてヒジや脇腹の故障に悩まされ、思うようにいかない時期が続いたはずですが、深く落ち込むこともなく、やけになることもない。感情の起伏が少なく、いつも淡々とコツコツ野球に取り組める選手です。それだけに、日の目を見る時が来てほしいですね。大竹の状態がいい時は、リリースの瞬間に『ブチュッ!』とボールが弾けるような音が聞こえるんですよ」
私も宮城県生まれだからわかる気がするのだが、大竹は典型的な「東北人」だろう。選手名鑑を見たら、温和な笑顔の大竹がいる。ただその表情の奥には、穏やかだけど根気強さが滲んでいた。
まずは、背中の重たい3桁の背番号を再び2桁に戻すところからリスタートしたい。人生、多少時間がかかっても、地道に辛抱強く努力を重ねた者が、最後は一番頼りにされる。そんな普遍の真理は、プロ野球の世界でも何人もの「遅咲き」の先輩たちが証明してくれている。
著者プロフィール
安倍昌彦 (あべ・まさひこ)
1955年、宮城県生まれ。早稲田大学高等学院野球部から、早稲田大学でも野球部に所属。雑誌『野球小僧』で「流しのブルペンキャッチャー」としてドラフト候補投手のボールを受ける活動を始める。著書に『スカウト』(日刊スポーツ出版社)『流しのブルペンキャッチャーの旅』(白夜書房)『若者が育つということ 監督と大学野球』(日刊スポーツ出版社)など。
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