【プロ野球】三者三様の個性が交差した奇跡のブルペン オリックス期待の高卒ルーキー3人の現在地 (4ページ目)
こういう若者を、大人は放っておかない。投球練習後には、受けてくれた捕手との"レッスン"が始まる。先輩からのアドバイスに、ただ「はい、はい......」と応じるだけではない。教わったことをすぐに動きに移して試し、その結果や感触を捕手に伝える。そこからさらに一歩踏み込んだアドバイスをもらっている。
納得するための練習──自分の血肉とするための取り組みを、当たり前のように実践しようとしている。中学時代は強豪硬式チームの東京城南ボーイズに所属し、U−15日本代表として国際大会も経験。健大高崎での3年間も、常にハイレベルな練習と実戦のなかに身を置いてきた。
術後の長いリハビリの時期に、自らの「野球」について考える時間がたくさんあって、そこで引き出しの数を増やしてきたのかもしれない。
いずれにしても、ただ者じゃない!
3人それぞれ、およそ50球ずつだろうか。三者三様の投げっぷりに、これまで歩んできた「球歴」の片鱗まで垣間見え、じつに興味深いブルペンだった。
投手としての個性ははっきりと異なり、頭角を現わす時期や担う役割もそれぞれ違ってくるのだろう。それでも、いずれも才能豊かな逸材であることは間違いない。大きな故障なく、健やかに大成していくことを、心から願ってやまない。
著者プロフィール
安倍昌彦 (あべ・まさひこ)
1955年、宮城県生まれ。早稲田大学高等学院野球部から、早稲田大学でも野球部に所属。雑誌『野球小僧』で「流しのブルペンキャッチャー」としてドラフト候補投手のボールを受ける活動を始める。著書に『スカウト』(日刊スポーツ出版社)『流しのブルペンキャッチャーの旅』(白夜書房)『若者が育つということ 監督と大学野球』(日刊スポーツ出版社)など。
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