【WBC】スタメン落ちからの逆転ドラマ 第1回大会準決勝の韓国戦で福留孝介を奮い立たせた王貞治の言葉 (2ページ目)
青木の代わりにスタメンを外れたのは福留だった。
2次リーグまでの福留は6試合で19打数2安打、打率.105。その2安打も中国戦でのホームランとメキシコ戦の内野安打のみ。"らしさ"がまったく見られなかったここまでの福留のバッティングに、指揮官は動かざるを得なかったのだ。王監督はこう言っていた。
「プレッシャーもあるだろうし、3月の時期で本来の調子じゃない部分もあるんでね。ここまで来たら待ったなしの勝負ですから、調子のいいものを優先的に使っていきたいと考えています」
福留は王監督から直々にスタメン落ちを伝えられた。
「最初からずっといい感じではなかったので、それまでよく使ってくれたなと思いました。僕が監督だったら、こんな状態の選手、絶対に外すなって思っていましたからね(苦笑)」
ただ、その際に王監督は福留にこう言っている。
「大事なところでいくからな」
そして、この言葉が現実になる──。
著者プロフィール
石田雄太 (いしだゆうた)
1964年生まれ、愛知県出身。青山学院大卒業後、NHKに入局し、「サンデースポーツ」などのディレクターを努める。1992年にNHKを退職し独立。『Number』『web Sportiva』を中心とした執筆活動とともに、スポーツ番組の構成・演出も行なっている。『桑田真澄 ピッチャーズバイブル』(集英社)『イチローイズム』(集英社)『大谷翔平 野球翔年Ⅰ日本編 2013-2018』(文藝春秋)など著者多数。
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