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【プロ野球】札幌が特別な場所になった日 元日本ハムの助っ人右腕が語る「日本愛」と「侍ジャパン世界一メンバーとのエピソード」 (2ページ目)

  • ブラッド・レフトン●文 text by Brad Lefton

「ひとりだったからこそ、周囲の皆さんが気にかけてくれました。とても温かく迎えてもらえたと感じています。アメリカから彼女や友人、家族、親しい人たちが誰も遊びに来られない状況が2年も続きましたが、球団の方々はもちろん、市民の皆さんも気にかけてくれて、札幌を本当のホームのように感じさせてくれました。チャンスがあるなら、将来は大切な人たちに、この特別ですばらしい街を紹介し、その魅力を味わってもらいたいと思っていました」

北海道神宮の鳥居の前でプロポーズするバーヘイゲン(写真右) 写真は本人提供北海道神宮の鳥居の前でプロポーズするバーヘイゲン(写真右) 写真は本人提供この記事に関連する写真を見る

【大好きな北海道神宮でプロポーズ】

 そして3年ぶりに、そのチャンスをつかみ取った。2023年オフ、フリーエージェントとなったバーヘイゲンは、ファイターズと再契約。今回は日本への入国制限もなく、マケンナとともに来日することができた。

 札幌で共に生活を送るなかで、「この先も彼女と一緒に歩んでいきたい」という思いは、次第に強くなっていった。そうしてバーヘイゲンは、プロポーズを決意する。そして舞台に選んだのが、北海道神宮だった。

 しかし、計画は思いどおりにはいかなかった。その時の様子をバーヘイゲンが振り返る。

「素敵なレストランで夕食をとるために車を走らせている途中、『あっ、しまった! 通訳のタカ(高橋佳佑氏)が予約時間を間違えたから、1時間つぶさないといけなくなった。仕方ないから、北海道神宮で少し時間をつぶそうか』と言ったんです。でも、彼女はなんとなく怪しいと感じていたみたいでした。指輪を隠していた僕は緊張しすぎて、運転も荒くなり、駐車も雑になってしまった。その様子を見て、彼女はさらに不審に思ったでしょうね(笑)」

 到着すると、ふたりは境内を散歩し、鳥居の前に立った。その瞬間、バーヘイゲンは突然、片膝を付き、指輪を差し出してプロポーズしたのだ。マケンナは驚きの表情を見せたが、迷わず「イエス」とうなずいた。

「マケンナはずっと怪しんでいたのに、いざその瞬間になると泣き出しました。正直、計画はうまくいったとは言えませんが、それでもあの場所を選んだのは大正解でした。北海道神宮は、ふたりにとって、さらに思い出深い特別な場所になりました」

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