佐々岡真司&西山秀二が語る「広島東洋カープ入団エピソード」と当時のキツすぎる練習の全貌 (3ページ目)
【秋キャンプは潰れてもいいくらいの感覚】
吉田 当時の広島カープの練習のキツさは耳にしたことがありますが、振り返ってみていかがですか?
西山 ササが入ってきた最初のキャンプは、すごくキツかった。鬼軍曹(大下剛史さん)がいましたから......。
佐々岡 最初のキャンプはキツかったです。山本浩二さんの監督2年目の時に僕が入ったんですけど、相当練習がキツいというのは聞いていました。まだ浩二さんが41歳、42歳ぐらいでバリバリの時でしたね。
西山 そのキャンプもキツかったですけど、シーズン直前の春なので「潰れたらあかん」っていうのもありました。浩二さんの監督就任と一緒にヘッドコーチになった大下さんも2年目だったので、初年度ほどじゃなかったんです。それよりも最悪だったのは、来年から浩二さんが監督すると決まったその秋のキャンプですよ。大下さんもヘッドコーチで来られて......。それを経験したのは僕と緒方と紀藤真琴さんですかね。今の時代に絶対無理な内容でした。
吉田 高校でも結構ハードな練習はしてきているじゃないですか。
西山 比べものにならないです。グラウンドに行くのが本当に嫌でした。
吉田 プロ野球12球団でのなかでも広島の練習量は一番でしたか?
西山 あの時は群を抜いていたと思います。特に秋なんかは、潰れても構わないというくらいの厳しさで練習させられる。
吉田 潰れていい⁉
西山 春までに治るからって(笑)。
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【Profile】
佐々岡真司(ささおか・しんじ)/1967年8月26日、島根県出身。89年ドラフト1位で広島に指名され入団。プロ1年目から2ケタ勝利と2ケタセーブを挙げるなど活躍し、03年には史上6人目の通算100勝100セーブを記録。現役引退後は15年から広島のコーチ、20年から22年まで監督を務めた。現在は野球解説者、評論家として活動している。
西山秀二(にしやま・しゅうじ)/1967年7月7日、大阪府出身。プロ2年目の87年シーズン途中、トレードで広島に移籍。広島では94年、96年にベストナイン、ゴールデングラブ賞をそれぞれ獲得。リーグを代表する捕手として活躍。引退後は巨人、中日のコーチを歴任。現在は評論家として活躍している。
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