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佐々岡真司&西山秀二が語る「広島東洋カープ入団エピソード」と当時のキツすぎる練習の全貌 (2ページ目)

【ドラ1と扱いが違う】

吉田 カープはどんな感じでしたか?

西山 最初は1年目の扱いをされましたね。僕の1個下が緒方孝市なんですけど、一緒の扱いでした。

吉田 洗濯とかも自分でされていたんですか?

西山 当時の二軍は全部自分で洗濯していました。3年目、4年目ぐらいに(先輩の)お手伝いを卒業して、ある程度普通に生活できるようになった頃にササが入ってきたんです。

吉田 社会人野球から入団してきた佐々岡さんにはどう接したんですか?

西山 ドラフト1位で、同学年というのも知っていたので、えらそうにする気もないし、普通に接していました。

吉田 佐々岡さんから見て、西山さんは当時どんな感じでしたか?

佐々岡 入った時は緊張しているし、みんなに挨拶しないといけないじゃないですか。僕は、西山が同い年って知らなくて「佐々岡です。よろしくお願いします」と敬語でした。そうしたら西山は(ふんぞり返って)こんな感じですよ(笑)。どっかのおっさんかなと思っていて、「同い年やで」と言われても「同い年には見えん」って。

吉田 西山さんとしては、ドラ1で同い年が入っているというのはどうでしたか?

西山 最初から(チームの)扱いが違います。なので、仲良くしておいたほうがいいじゃないですか。絶対に出世するのがわかっているので。キャッチャーはどれだけいいピッチャーを捕まえられるかが大事なんですよ。

吉田 その嗅覚がないとダメってことですね。

西山 そうそう。キチっとそこでの投資が大事なんですよ(笑)。

吉田 投資ですか(笑)。

西山 そうしたら、あとからちゃんと福利厚生が返ってきますから(笑)。

吉田 ちなみに佐々岡さんは1年目から一軍ですか?

佐々岡 はい。二軍の経験はなかったです。

吉田 1年目の成績は?

佐々岡 13勝(11敗)17セーブです。

西山 大活躍でしたよね。かたやエースで、こっちは二軍と一軍を行ったり来たりしている選手ですから、それはもう上の扱いも違います。

吉田 ちなみに契約金はおいくらだったんですか?

佐々岡 7000万ですね。

西山 7000万か。当時の広島ですから、東京で換算したら3倍ですよ。2億円ぐらいの価値です(笑)。球団のえらい人に(カープの)契約で言われたんですよ。「こっちは物価が安いから、東京の3分の1や。東京の選手だったら3倍はもらっているくらいの感覚でいいんや」って。

吉田 それで納得したんですか?

西山 納得しないですよ。そんなわけないじゃないですか(笑)。

吉田 西山さんはドラフト4位入団で南海の契約金はおいくらだったんですか?

西山 3300万でした。南海なら破格ですよ(笑)。

佐々岡 大阪と広島も物価は違ったのかな。

西山 大阪と広島はあんまり変わらん(笑)。

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