【プロ野球】中田翔が感じたセ・パの野球の違いとは? 海外挑戦を発表した岡本和真、中日で期待の主砲候補にはエール (3ページ目)
――中田さんは2022年、前年よりも大きく成績を伸ばし(打率.269、24本、68打点)、ゴールデングラブ賞も受賞しました。両リーグで結果を出しましたが、セ・パの野球の違いをどこに感じましたか?
「『すべてが違う』と言ってもいいくらいですが、あえて挙げるなら、パ・リーグのほうが速球でパワー勝負を挑んでくる投手が多い印象がありますね。一方のセ・リーグは、どちらかというと外角の出し入れや、『いかにボール球を振らせるか』といったことを考えて配球を組み立てる傾向にあるように感じました」
――中田さんはどちらの野球が好みですか?
「それは難しいですね......。それでも、直球勝負やそこに至るまでの駆け引きが好きだったので、どちらかといえばパ・リーグですかね」
【"侍ジャパン"とはどんな場所?】
――巨人で3年目のシーズンを終えた2023年オフには、中日へと移籍します。
「当時、監督をされていた立浪和義さんとお話をさせていただいた時に、野球に対する想いや漢気に惹かれました。それで『一緒に野球をやってみたい』と思ったんです。
移籍後は、なかなか勝ち星に恵まれない苦しい期間もありました。ただ、本当にポテンシャルの高い選手が多く在籍していて、素晴らしいチームです。今年は4位に順位を上げましたし、少しずつ結果が出始めているように感じます。個人的には、あとは経験値の差なのかなと思っています」
――中田さんが個人的に期待を寄せる選手はいますか?
「みんなそうなんですけど、今年に2軍で77試合に出場して、打率.299、7本塁打を放った鵜飼航丞(26歳)に期待しています。彼の飛距離のある打球は本当に素晴らしく、1軍の試合でそれを発揮できるようになれば、恐ろしい打者になるんじゃないかと思います」
――ホームランといえば、中田さんは11月30日に開催された『日韓ドリームプレイヤーズゲーム』で、日本代表の一員として"エスコンフィールド初本塁打"を放ちましたね。2013年と2017年にはWBCに出場していますが、"侍ジャパン"はどのような場所でしたか?
「選んでいただくのは光栄なことですが、選手たちは重圧を感じながらグラウンドに立っていますし、時につらさを味わうこともあるかもしれません。僕自身も日の丸を背負うプレッシャーを味わうこともありましたけど、誰もがプレーする機会をもらえるわけではない。あらためて振り返ると、貴重な経験をさせてもらいました」
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