【プロ野球】高木豊が3リーグ制を提案 地域分け、毎年のシャッフルなど理想の形は? (2ページ目)
――ファームで承認された1リーグ3地区制と同じように、リーグを地区ごとに分けることでメリットがありそうですね。
高木 移動時間の短縮、それに伴うコスト削減、選手のコンディション維持の観点からも、地区ごとに分けて距離が近いチーム同士でリーグ戦を戦ったほうがいいと思うんです。ただ、これはあくまで一例で、エリアを取っ払ってしまってもいい。仮にA、B、Cという3つのリーグを作ったとして、毎年抽選でどのリーグに入るかをシャッフルして決めるという形でもいいんじゃないかと。
例えば、それでソフトバンク(福岡)と日本ハム(北海道)が同じリーグになると、移動距離は現在のパ・リーグ同様に大変になりますが、そういうことがあってもいいと思うんです。それと、毎年抽選をしてシャッフルすることで、勝つチャンスが生まれるチームが出てきますよね。逆に強豪チームばかりになってしまうとリーグ優勝のハードルが上がってしまいますが、翌年にまた抽選があるなら、顔ぶれも変わるわけですしね。
所属リーグを決める抽選の様子を、ドラフト会議みたいにネットや地上波で放映しても面白いですよね。やはり、プロ野球はエンターテインメントですから。
【MLBのワイルドカードのような制度もアリ?】
――ファンは毎年、「自分が応援する球団がどこのリーグに入るか?」という段階から楽しめることになりますね。
高木 そうです。ファンだけではありません。毎年試合をする場所が変わる可能性があると考えれば、選手も楽しみが増えるんじゃないですかね。札幌や博多などはグルメな街として野球選手たちの人気も高いですし、そのほかの地域も、それぞれの魅力がありますから。
2 / 3