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【プロ野球】名手・宮本慎也が選ぶ「現役No.1ショート」 現役時代は「絶対飛んでくるなよ」と思っていた (2ページ目)

大木 テクニックといえばテクニックですね、ヒットに見せるっていう(笑)。

宮本 現時点で言うとちょっと落ちてきましたけど、やっぱり源田が一番うまいなと思います。期待したいのは楽天の宗山塁ですね。

大木 ゴールデンルーキーですね。安心して見ていられるプレーヤーですか?

宮本 最近ちょっと出たり出なかったりがありますけど、我慢して使ってほしいなと思います。インタビューした時も頭がいいなという感じがしましたし、全部が野球に向いている感じがします。足りない点はいっぱいありますけど、たぶん3年~5年後には立派なショートになっていると思います。

大木 野球漬けにならないとダメですか?

宮本 絶対そのほうがいいと思います。その先がいっぱい稼げますよ。今の楽しいところに行ったって、もうその先のことを考えて、野球はできたって40歳までですからね。稼げるだけ稼いで。

大木 宮本さんは現役の頃、練習で「今日はもういいや」って思うことは一度もなかったですか?

宮本 どこかで納得した部分がないと、僕は体もちっちゃかったし不安だったので、やらないといけないと思っていました。パッと帰れる人は羨ましいなと思っていました。でも、そのおかげで体力もついていったんじゃないかなと思います。プロ野球は結構体力勝負なんですよ、毎日試合なので。

 最近のメジャーリーグで活躍している選手で「フィジカルは技術を超える」と言っている選手もいるので、体を鍛えるとか大きくする、強くするのはアスリートとして重要だと思います。

大木 自信を持ちすぎているのもよくない時があるということですね。

宮本 自信満々でやったことはあまりないです。

大木 練習をずっとやらなきゃいけないからどんどん上達していくわけですね。プロに行く人はみんなそれぐらいの余裕があるかと思ってたけど違うんですね。

宮本 大谷翔平とか本当に楽しそうじゃないですか。本当に楽しめるには実力がないと難しいです。僕もああなりたかったですよ。中途半端なのに楽しもうなんて無理ですよ。すぐ終わっちゃいます。

大木 正直「楽しかったなぁ今日の試合」っていうのはあるんですか?

宮本 試合が終わってからあります。たとえばダルビッシュと対戦する時に「どうやって打とうかな」とかいっぱい考えて整理して打席に立っているので、「いい球を投げるんじゃないか!」「これ打ってやるぞ!」みたいな気持ちはなかったです。

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