西武・西川愛也の覚醒の陰に今井達也からのアドバイス 「勇気のいることをしないと変われないよ」 (3ページ目)
今季の今井が脱力投法で圧倒的なピッチングを続けるように、西川も力を抜くことでヒットを積み重ねている。
「まだ満足はまったくしていませんし、もっともっと上を目指していきたいなという気持ちは強いですね。フォアボールを取れるところもたくさんあったと思うので、もっと出塁率も上げていきたいなと思っています」
【目指したいタイトルは?】
向上心の裏には、周囲への感謝の気持ちが強い。苦しい時期、陰で支えてくれる人が多くいた。
「僕ひとりだけの力だったら、今頃ファームにいたかもしれません。僕って周りの人に恵まれているというか。そういうのは生きていて、野球人生のなかですごく感じますね」
高卒8年目のブレイク。感覚的には「あっという間」だったが、冷静に見つめ直すと「ちょっと長すぎた」と感じている。
だが、まだ26歳だ。野球選手がピークを迎えるのはこれからだ。
「ここからですね。高校でも、僕はスーパー1年生とかではなったし。中学でも1年生から出るとか、プロに入っても1年目から出るというタイプではないので。しっかりコツコツ積み重ねて、最後に大きい花を咲かせられればいいなと思います」
今後、西川はどんな選手になっていきたいのだろうか。
「走攻守のバロメーターが大きい選手になりたいですね。バランスよく」
西武が今季見せる快進撃は、51番を背負う西川に牽引されるところが大きい。昨年104試合に出場して悔しい思いを多く味わったなか、チームの変貌をたしかに感じている。
「去年は"当たり前のこと"がちょっと疎かになっていたところもあったと思います。キャンプの時から、『そういうところから、しっかりやろう』とコーチ陣、監督から言われて、みんなやろうとしているので、そこはだいぶ変わってきたなと思います。去年より接戦を勝っているのは、そういうことが絶対に関係していると思いますね」
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