高木豊の助っ人通信簿【パ・リーグ編】チームをけん引している「優良」外国人選手は? (6ページ目)
◆西武【野手〇/投手◎】
「タイラー・ネビン個人は◎です。チームに馴染んでいますし、攻守で献身的な貢献をしていますよね。打線の中心になってきていますし、ファーストの守備も打球への反応がよくて、なかなかうまいです。打率(.266)はそれほど高くないですが、勝負強い印象がありますし(得点圏打率.361)、西武が貯金できているのはネビンの力による部分も大きいです。
レアンドロ・セデーニョは期待していた分、ホームラン1本は寂しいです。当初は日本での実績がある分、ネビンよりも期待されていたわけですし、ファームに落ちている場合ではないです。オリックス時代の調子がいい時には打席で少なくとも怖さがあったのですが、今はそれがない。これから気温も上がってくるので、それに伴って状態も上がればいいですね。
投げるほうではトレイ・ウィンゲンターが抜群です。ボールに力がありますし、とにかく三振が取れます(奪三振率13.21)。フォアボールを出す心配もないですね。相手チームがまだ慣れていないということもあると思いますが、ここまではネビン同様によくやっていると思いますよ。キレのあるスライダーは、相手打者もかなり手を焼くと思いますし、今後も期待できます。
エマニュエル・ラミレスはとにかくスプリットがいい印象。ウィンゲンターの活躍が目立つので陰に隠れていますが、このピッチャーもいいですよ。三振が取れますし、ブルペン陣に厚みをもたらしています」
<評価対象となった助っ人の成績>
(New/野)ネビン 40試合 打率.266 3本塁打 20打点 出塁率.324 OPS.707
(New/野)セデーニョ 16試合 打率.189 1本塁打 7打点 出塁率.214 OPS.478
(投)ボー・タカハシ 現段階で一軍での登板なし
(New/投)ウィンゲンター 16試合 0勝1敗 11ホールド0セーブ 防御率1.15
(New/投)ラミレス 11試合 0勝0敗 1ホールド0セーブ 防御率1.64
【プロフィール】
高木豊(たかぎ・ゆたか)
1958年10月22日、山口県生まれ。1980年のドラフト3位で中央大学から横浜大洋ホエールズ(現・ 横浜DeNAベイスターズ)に入団。二塁手のスタメンを勝ち取り、加藤博一、屋鋪要とともに「スーパーカートリオ」として活躍。ベストナイン3回、盗塁王1回など、数々のタイトルを受賞した。通算打率.297、1716安打、321盗塁といった記録を残して1994年に現役を引退。2004年にはアテネ五輪に臨む日本代表の守備・走塁コーチ、DeNAのヘッドコーチを2012年から2年務めるなど指導者としても活躍。そのほか、野球解説やタレントなど幅広く活動し、2018年に開設したYouTubeチャンネルも人気を博している。
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著者プロフィール
浜田哲男 (はまだ・てつお)
千葉県出身。専修大学を卒業後、広告業界でのマーケティングプランナー・ライター業を経て独立。『ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)』の取材をはじめ、複数のスポーツ・エンタメ系メディアで企画・編集・執筆に携わる。『Sportiva(スポルティーバ)』で「野球人生を変えた名将の言動」を連載中。『カレーの世界史』(SBビジュアル新書)など幅広いジャンルでの編集協力も多数。
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