高木豊の助っ人通信簿【パ・リーグ編】チームをけん引している「優良」外国人選手は? (3ページ目)
◆ロッテ【野手△/投手〇】
「ネフタリ・ソトは、ヤクルトのホセ・オスナやドミンゴ・サンタナ同様、シーズントータルで数字を残せると思うんです。打率は低いですが、9回の土壇場で起死回生のホームランを逆方向に打ったり、"らしさ"も徐々に取り戻してきました。チームが低迷しているので『自分が打たなければ』と重圧を感じていると思いますが、彼が打たないことにはチームの上昇はないと言っても過言ではないです。
グレゴリー・ポランコは毎年エンジンがかかるのが遅いですが、ファンからすれば『そろそろかけてくれよ』という感じでしょうね。甘い球の打ち損じが多すぎますし、ソトと同じで、打ってくれないとチームの貧打が解消しません。
投手ではオースティン・ボスがいいですね。打線が点を取ってくれないので2勝どまりですが、もっと勝っていてもおかしくない。変化球でけっこう空振りが取れますし、フォアボールを出して自滅するようなこともない。秘めたる闘志みたいなものも感じますし、いいピッチャーを取りましたね。キャッチャーの寺地隆成との相性がいいですし、今後もこのバッテリーには期待できます。
ブライアン・サモンズはフォアボールを連発していたので、コントロールを含めて厳しいかなと思いましたが、その後はうまく調整してきた印象です。多彩な変化球で打たせて取るタイプだと思いますが、今後はある程度期待していいんじゃないですか。
タイロン・ゲレーロは真っすぐの強さも速さも申し分ないのですが、真っすぐとスライダーだけなので、配球が単調になると危険です。各チームのバッターが慣れてきているのも不安材料です」
<評価対象となった助っ人の成績>
(野)ソト 34試合 打率.205 6本塁打 15打点 出塁率.271 OPS.657
(野)ポランコ 29試合 打率.193 4本塁打 12打点 出塁率.252 OPS.582
(New/投)ボス 7試合 2勝2敗 防御率2.13 QS率57.1
(New/投)サモンズ 2試合 1勝0敗 防御率1.17 QS率0.0
(New/投)ゲレーロ 1勝2敗 4ホールド1セーブ 防御率3.09
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