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高木豊の助っ人通信簿【セ・リーグ編】 4段階で高評価、厳しい評価の球団は? (3ページ目)

  • 浜田哲男●取材・文 text by Hamada Tetsuo

◆DenA【野手△/投手◎】

タイラー・オースティンは、打順に入るだけで安心感と存在感があるので〇なのですが、故障していましたから△です。今年の初本塁打がやっと出たので、これから状態を上げていってほしいと思います。

 投手では、アンドレ・ジャクソンアンソニー・ケイは毎度試合を作っていますし、安定感抜群。2人とも◎でしょう。もっと勝っていてもおかしくないですが、最初は打ってくれませんでしたからね。ケイは精神的にも落ち着いていますし、フォアボールが減ったことも安定している要因です。

 トレバー・バウアーは好不調の波が激しいです。年俸から考えても勝ちを先行させて貯金を作ってもらわないといけないピッチャーですし、もう少し安定感がほしい。投げたい球を投げるのはピッチャーの特権ではありますが、あれだけ首を振るというのはプライドが邪魔をしているんじゃないかと。カーッとなったら首を振りますよね。素直に要求されるボールを投げてみることも大事です。

 ローワン・ウィックは球威がありますし、大事な場面で根負けすることなく三振を取れます。出遅れていましたが、彼が帰ってきてから中継ぎ陣が心強くなりましたね。その印象を与えるだけでも全然違うし、抑えを任せてもいいくらいです」

<評価対象となった助っ人の成績> 

(野)オースティン 17試合 打率.217 1本塁打 8打点 出塁率.338 OPS.688

(投)ジャクソン 7試合 3勝1敗 防御率1.24 QS率85.7

(投)ケイ 6試合 3勝1敗 防御率0.86  QS率100.0

(投)バウアー 7試合 2勝3敗 防御率3.67  QS率57.1

(投)ウィック 12試合 2勝0敗 7ホールド1セーブ 防御率0.69

(投)ディアス 現段階で一軍での出場なし

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