ベイスターズ山本祐大が語る巨人・甲斐拓也へのライバル心 「負けたくないというより盗みたい」 (3ページ目)
── 印象に残ったピッチャーはいましたか。
山本 どのピッチャーも特長があって面白かったんですけど、とくにオリックスの宮城(大弥)投手と西武の今井(達也)投手は強烈でしたね。彼らがどうして勝てるのか、わかっていても打てないボールってこういうことなんだって、いろんな発見がありました。得た情報をうちのチームにもフィードバックしたいと思いましたし、ふたりとは交流戦で戦うかもしれないので楽しみにしています。
── 気の早い話ですが、来年開催されるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は意識していますか。
山本 はい。目指したいと思っています。だけど、まずシーズンを戦い抜くことが最優先。優勝を目指していて、それを達成するにはかなりの苦労があると思うのですが、そのしんどいところを経験していれば、世界で戦った時にも生かせるはずだと思っています。そういう意味でWBCは、このシーズンの先にしかないんだなって感じているので、まずはしっかりとシーズンを戦い抜きたいと思います。
── 名実ともにリーグを代表する捕手に成長した山本選手ですが、今季ソフトバンクから巨人に加入した経験豊富な甲斐拓也選手をどのように見ていますか。
山本 対戦機会も多くなりますし、めちゃくちゃいいキャッチャーなので勉強させてもらっています。対戦していても、こういう攻め方をするんだって思ったり、ブロッキングの精度も非常に高いので、負けたくないという気持ちよりもいろいろ盗みたいなと思っています。
── 27年ぶりのリーグ優勝をするためにも甲斐選手のいる巨人にも勝っていかなければいけません。山本選手としては、個人としてチームとして、どのようなシーズンにできたらと考えていますか。
山本 何度も言いますが、個人としては最後まで戦い抜きたい。チームとしては絶対に波があると思いますが、その波に抗い過ぎてしまうとしんどくなってしまうので、いい意味で波に乗っていきたいなって思っているんです。
── 調和しながら、いい波をとらえると。
山本 ええ。いや本当、抗えば抗うほど苦しさを感じていたので、決して気楽にという意味じゃないけど、切り替えをしっかりとして、なるようになると思いやっていきたいですね。
山本祐大(やまもと・ゆうだい)/1998年9月11日生まれ、大阪府出身。京都翔英高の3年夏に石原彪(楽天)とともに甲子園に出場。その後大学進学予定も断念して、2017年5月に独立リーグBCLの滋賀ユナイテッドベースボールクラブ(現・滋賀GOブラックス)に入団。17年ドラフト9位でDeNAに入団。ルーキーイヤーからプロ初打席初本塁打を放つなど、存在感を発揮。24年は正捕手として、ベストナインとゴールデングラブ賞を獲得するなど、飛躍の1年となった
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著者プロフィール
石塚 隆 (いしづか・たかし)
1972年、神奈川県出身。フリーランスライター。プロ野球などのスポーツを中心に、社会モノやサブカルチャーなど多ジャンルにわたり執筆。web Sportiva/週刊プレイボーイ/週刊ベースボール/集英社オンライン/文春野球/AERA dot./REAL SPORTS/etc...。現在Number Webにて横浜DeNAベイスターズコラム『ハマ街ダイアリー』連載中。趣味はサーフィン&トレイルランニング。鎌倉市在住
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