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プロ野球レジェンド対談 山本昌×岩瀬仁紀が語り尽くす2025年の中日投手陣「ローテーションは?」「クローザーは?」 (4ページ目)

  • 菊地高弘●文 text by Kikuchi Takahiro

── 9回を松山、8回を清水にまかせるとして、7回は誰が適任でしょうか?

岩瀬 橋本侑樹に期待しています。去年にすごくよくなって、今年はさらにいいボールを投げていますから。2年続けてやれるかどうか、注目しています。

山本昌 藤嶋健人だって、大事な場面をまかせられる力があるね。左投手なら昨年に活躍した齋藤綱記もいる。あとは勝野昌慶も相手チームから嫌がられるボールを持っているし、ベテランの祖父江大輔だっている。多士済々で、ライデルがいなくても問題ないんじゃないかな。

岩瀬 ソフトバンクから来た、育成の三浦瑞樹もいいですよ。

山本昌 あぁ、三浦もいた。彼はきっと支配下登録されるだろうね。

岩瀬 まだ先発ローテに入らないとしても、ロングリリーフ要員として十分に戦力になれると思います。

山本昌 そう考えると、今年も投手陣はかなり期待できそうだよね。

岩瀬 はい。問題は点が取れるか......になりますね。

つづく


山本昌(やまもと・まさ)/1965年生まれ。神奈川県出身。日大藤沢高から83年ドラフト5位で中日に入団。5年目のシーズン終盤に5勝を挙げブレイク。90年には自身初の2ケタ勝利となる10勝をマーク。その後も中日のエースとして活躍し、最多勝3回(93年、94年、97年)、沢村賞1回(94年)など数々のタイトルを獲得。2006年には41歳1カ月でのノーヒット・ノーランを達成し、14年には49歳0カ月の勝利など、次々と最年長記録を打ち立てた。50歳の15年に現役を引退。現在は野球解説者として活躍中。

岩瀬仁紀(いわせ・ひとき)/1974年11月10日、愛知県生まれ。西尾東高から愛知大、NTT東海に進み、98年のドラフトで中日を逆指名し2位で入団。入団1年目の99年シーズン途中から勝ちパターンの一角を担い、最優秀中継ぎ投手賞を受賞。その後も中継ぎで起用され、2004年からは抑えとして5年ぶりの優勝に貢献。12年にはセ・リーグ史上最多の5度目、また最年長記録となる最多セーブのタイトルを獲得。18年9月28日の阪神戦でNPB初の1000試合登板を達成し、同年現役を引退。19年からは野球解説者として活動。25年に野球殿堂入りを果たした

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著者プロフィール

  • 菊地高弘

    菊地高弘 (きくち・たかひろ)

    1982年生まれ。野球専門誌『野球小僧』『野球太郎』の編集者を経て、2015年に独立。プレーヤーの目線に立った切り口に定評があり、「菊地選手」名義で上梓した『野球部あるある』(集英社/全3巻)はシリーズ累計13万部のヒット作になった。その他の著書に『オレたちは「ガイジン部隊」なんかじゃない! 野球留学生ものがたり』(インプレス)『巨人ファンはどこへ行ったのか?』(イースト・プレス)『下剋上球児 三重県立白山高校、甲子園までのミラクル』(カンゼン)など多数。

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