プロ野球レジェンド対談 山本昌×岩瀬仁紀が語り尽くす2025年の中日投手陣「ローテーションは?」「クローザーは?」 (3ページ目)
【若手投手陣が次々と成長】
── 開幕直後だけでなく、翌週、翌々週、さらにその先まで想定しているのですね......。ほかに先発陣で期待できる投手はいますか?
山本昌 2年目の草加勝もトミー・ジョン手術のリハビリが明けて、万全の状態になったら楽しみです。先ほど金丸のキャッチボールについて話しましたが、草加もいいキャッチボールをするんですよ。
岩瀬 大野の状態が悪くなればドラフト2位の吉田聖弥、柳が調子を崩したら松木平優太と、若手の名前が挙がるようになったのは大きいです。
山本昌 高卒2年目の福田幸之介もいいボールを持っているし、気持ちも強いよ。落合英二二軍監督が褒めていた。
岩瀬 あとは3年目の仲地礼亜もいますね。
山本昌 そうだ、仲地がいた。キャンプのブルペンでいきなり150キロ台のボールを投げていて、驚かされました。オープン戦でアピールを続けられれば、開幕ローテに入ってくるかもしれない。あとは体調をキープできるか。ほかにも、相変わらず素材は一級品の梅津晃大もいる。
【ポスト・マルティネスは?】
── マルティネスに代わる守護神は清水達也と松山晋也と候補がいますが、おふたりの考えはいかがですか?
岩瀬 僕は松山です。
山本昌 私も松山ですね。
岩瀬 去年、8回に投げて結果を残したのが松山でした。そのまま9回にスライドさせるのが一番いい。7回に投げていた清水は、8回に投げればいい。
山本昌 マンちゃんも現役時代はそうだったものね。(エディ・)ギャラードが守護神だった時は8回を投げて、ギャラードが退団してから9回を投げるようになった。
── 7回、8回、9回では難易度がそれぞれ上がっていくイメージでしょうか。
岩瀬 今の野球は、9回より8回に投げる投手のほうがきついと思います。ロースコアの展開が多いので、打順の巡りとして8回に上位打順に回るケースが多い。8回を抑える力があるなら、9回も投げられるだろうということです。ただ、9回には9回の難しさもあるんですけどね。最後のアウトを取るのは、本当に難しいので。
山本昌 それは経験者じゃないとわからない心理だよね。私も一応、通算5セーブしているけど(笑)。
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