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高木豊がパ・リーグで期待する若手野手4人 楽天・宗山塁ら大型ルーキーは「1年目からどんどん使われる」 (2ページ目)

  • 浜田哲男●取材・文 text by Hamada Tetsuo

――大学時代は主に外野を守っていましたが、今キャンプでも外野手として勝負することになりました。

高木 大学時代、内野手から外野手に転向したタイミングで打撃が開花した経緯もありますし、外野手1本でいったほうがいいと思います。ただ、ロッテの外野はけっこう激戦なんですよね。岡大海、髙部瑛斗、藤原恭大らのほか、荻野貴司、角中勝也の両ベテランも健在。山口も尻に火がついているはずですしね。

――ただ、故障がちな選手が多く、シーズン通して計算できるかは微妙な印象もあります。

高木 そういう意味では、チャンスはありますよね。西川は大学時代にセンターやレフトを守っていましたが、藤原のほうがセンターとして優秀であれば、西川にはレフトを守らせるとか。外野も内野も守るとなると大変ですが、外野のポジションチェンジであればそれほど負担はかからないはず。あとは、首脳陣が我慢強く使い続けられるかどうかですね。

【ソフトバンクの新たな正捕手候補】

――ルーキー以外で注目している選手はいますか?

高木 少し年数は上ですけど、ここ2年は一軍での出場がなかったソフトバンクの渡邉陸(7年目・24歳)も今季は期待です。甲斐拓也が抜け、海野隆司や谷川原健太、嶺井博希らとの正捕手争いになりますが、そのなかではバッティングが頭ひとつ抜けています。

――渡邉選手は左バッターですが、どのあたりを評価されていますか?

高木 軸足となる左足の使い方がうまいですね。体が早く開かないように我慢できているので、振り出した時にバットのヘッドがよく走るんです。だから、捉えた打球に伸びがあります。

 2022年の5月にプロ初ホームランが出て、次の打席で2打席連続ホームランを打ったじゃないですか。2本とも逆方向への一発だったのですが、打球がかなり伸びていました。あの打ち方を忘れていなければいいんですけどね。

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