【プレミア12】完全アウェーで快勝 森下翔太が語った井端ジャパンの強さ (3ページ目)
これで開幕から3連勝となったが、日本の強さはどこにあるのか。3試合を終えて打率.556と絶好調の4番・森下はこう話した。
「やっぱり投手力の高さですね。相手に攻略されない投手陣だと思うので。そこで野手がなんとか先制点だったり、中押し点だったりが取れれば、日本の有利な条件に持っていけるかなと思う。自分としては先制点と、ピッチャーがあまり大量失点しないところが日本の強さかなと思います」
大会前から言われていたように、日本の最大の武器は投手力だ。ハイレベルの先発陣が試合をつくり、速球派揃いの中継ぎ陣がつないで、最後は大勢(巨人)が締める。早くも勝利への形が固まりつつある。
さらに攻撃陣は、ここまで3試合のうち2試合で初回に先制。足を絡めてチャンスメイクし、タイムリーが出なくても得点を奪う。個々が試合の流れや展開を読み、自らの役割に徹していけることがチームとしての強みだ。
台湾ラウンドの残り2試合は17日にキューバ、18日のドミニカ共和国と対戦。「スキのない野球」を掲げる侍ジャパンは、大会連覇に向かっていい形を整えている。
著者プロフィール
中島大輔 (なかじま・だいすけ)
2005年から英国で4年間、当時セルティックの中村俊輔を密着取材。帰国後は主に野球を取材。新著に『山本由伸 常識を変える投球術』。『中南米野球はなぜ強いのか』で第28回ミズノスポーツライター賞の優秀賞。内海哲也『プライド 史上4人目、連続最多勝左腕のマウンド人生』では構成を担当。
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