高木豊がセ・リーグのドラフトを3段階で評価 最高評価の2球団はどこか? (4ページ目)

  • 浜田哲男●取材・文 text by Hamada Tetsuo

◆中日【◎】

 1位で4球団競合の金丸夢斗(投手/関西大)を引き当て、2位で社会人屈指の左腕・吉田誠弥(投手/西濃運輸)を指名。3位は左のスラッガー候補・森駿太(内野手/桐光学園)を指名した。
 
「金丸を引けた時点で◎ですが、2位の吉田も投球フォームのバランスがいいですし、ブレーキが利いたチェンジアップがすばらしい。大学No.1左腕の金丸、社会人No.1左腕の吉田。小笠原慎之介がメジャー挑戦で抜けることを想定しても、この2人で補強は完ぺきですよね。

 3位の森は体格がいいですし、あれだけ強く振れるのは魅力。どんなスラッガーに成長するのか楽しみな逸材です。4位で、社会人屈指のキャッチャーの石伊雄太(捕手/日本生命)が指名できたことも大きい。強肩が魅力ですし、今まで課題だった打撃が今年はよくなりましたね。低迷中のチームを再建していくために、これ以上にない補強ができたんじゃないですか」

1位 金丸夢斗(関西大)

2位 吉田誠弥(投手/西濃運輸)

3位 森駿太(内野手/桐光学園)

4位 石伊雄太(捕手/日本生命)

5位 高橋幸佑(投手/北照)

6位 有馬恵叶(投手/聖カタリナ)

(パ・リーグ編:宗山を引き当てた楽天、清原正吾が指名漏れの理由も分析>>)

【プロフィール】
高木豊(たかぎ・ゆたか)

1958年10月22日、山口県生まれ。1980年のドラフト3位で中央大学から横浜大洋ホエールズ(現・ 横浜DeNAベイスターズ)に入団。二塁手のスタメンを勝ち取り、加藤博一、屋鋪要とともに「スーパーカートリオ」として活躍。ベストナイン3回、盗塁王1回など、数々のタイトルを受賞した。通算打率.297、1716安打、321盗塁といった記録を残して1994年に現役を引退。2004年にはアテネ五輪に臨む日本代表の守備・走塁コーチ、DeNAのヘッドコーチを2012年から2年務めるなど指導者としても活躍。そのほか、野球解説やタレントなど幅広く活動し、2018年に開設したYouTubeチャンネルも人気を博している。

■元プロ野球選手のYouTuberのパイオニア

高木豊のYouTubeチャンネルはこちら>>

著者プロフィール

  • 浜田哲男

    浜田哲男 (はまだ・てつお)

    千葉県出身。専修大学を卒業後、広告業界でのマーケティングプランナー・ライター業を経て独立。『ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)』の取材をはじめ、複数のスポーツ・エンタメ系メディアで企画・編集・執筆に携わる。『Sportiva(スポルティーバ)』で「野球人生を変えた名将の言動」を連載中。『カレーの世界史』(SBビジュアル新書)など幅広いジャンルでの編集協力も多数。

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