【日本シリーズ2024】復活したDeNAの「お家芸」 オースティン、宮﨑敏郎が放った2発は最高の良薬 (3ページ目)
【第5戦が大勝負】
福岡に来てから、東克樹、ケイとふたりの先発が抜群の投球をしてくれた。クライマックスシリーズからは阪神2戦目で10得点した以外は、投手陣がここまでフル回転で踏ん張って勝ちをつないできたベイスターズだが、やはり、打ち勝つ野球でチームに勢いをもたらしてきたのが最大の強み。そのなかでポイントゲッターとなる宮﨑の復活ほど待ち遠しいものはない。
日本シリーズで2連敗とあとがない状態から星を五分に戻し、敵地で始まったクライマックスシリーズから合言葉にしてきた「横浜へ帰る」ことをこのシリーズでも確定させたベイスターズ。
第4戦、2本の大きすぎるホームランで完全に勢いが戻った。第5戦をどちらが取れるか、日本一を成し遂げるための大勝負だ。もうひとつ勝って、横浜へ帰ろう。
著者プロフィール
村瀬秀信 (むらせ・ひでのぶ)
1975年生まれ。神奈川県出身。茅ケ崎西浜高校野球部卒。主な著書に『止めたバットでツーベース 村瀬秀信 野球短編自撰集』、『4522敗の記憶 ホエールズ&ベイスターズ 涙の球団史』、『気がつけばチェーン店ばかりでメシを食べている』など。近著に『虎の血 阪神タイガース、謎の老人監督』がある。
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