【ドラフト2024】地元に超有望選手が目白押し 広島が獲得したい実力と人気を兼ね備えた逸材たち (4ページ目)
また、ケガが多く、心身の負担も大きいショート。スピード抜群のプレースタイルが身上の矢野だからこそ、もしもの時の備えが必要だ。宗山ともうひとり獲るなら、矢野に近いディフェンス能力を有する選手じゃないと意味がない。浦田俊輔(長崎海星→九州産業大/遊撃手/170センチ・70キロ/右投右打)の守備力なら、状況判断、精度、スピードと矢野と遜色ない働きを期待できる。タイプは少し違うが、山縣秀(早大学院→早稲田大/遊撃手/176センチ・80キロ/右投右打)は球際に強く、フィールディングの安定感が抜群。
そして今年は、忘れちゃいけない"鉄腕"が地元・広島にいる。全国屈指の強豪校で1年夏から背番号1を背負ってきた高尾響(広陵/投手/172センチ・73キロ/右投右打)だ。実戦のマウンドで「これでもか」というほど能力を発揮して、さらにまだ力を隠し持っていそうな底力を感じてしまう逸材......私がイメージする高尾の未来図は、栗林良吏である。
著者プロフィール
安倍昌彦 (あべ・まさひこ)
1955年、宮城県生まれ。早稲田大学高等学院野球部から、早稲田大学でも野球部に所属。雑誌『野球小僧』で「流しのブルペンキャッチャー」としてドラフト候補投手のボールを受ける活動を始める。著書に『スカウト』(日刊スポーツ出版社)『流しのブルペンキャッチャーの旅』(白夜書房)『若者が育つということ 監督と大学野球』(日刊スポーツ出版社)など。
フォトギャラリーを見る
4 / 4