ロッテが独立リーグの外国人選手・マーティンを育成で獲得した理由 BC茨城GMが語る舞台裏 (4ページ目)

  • 中島大輔●文 text by Nakajima Daisuke

 選手として北米の独立リーグでプレーし、イランや香港などで監督経験のある色川GMは、そうした事情も踏まえてマーティンに特別な教育を施してきた。

 その成果が現れたのは6月30日、福島レッドホープス戦だった。2対1の5回裏二死満塁からレフトに満塁本塁打を放ってみせたのだ。

「群馬戦と同じような状況で、スーパースターの仕事をしてくれました。日本人にはできないことをやるのが、まさに助っ人外国人の仕事です。マーティンの素材としてのポテンシャルに加え、マインドセット教育をしっかりできるか。世間ではこれだけ『国際化』と言われているなか、日本のスポーツ界に多い画一的な教育だけではなく、本物のスーパースターを育てていきたい」

 プロとしてのキャリアを歩み始めたばかりのアンディ・マーティンは果たして、どこまでステップアップできるか。メジャーリーグで活躍し、幕張のロッテファンを沸かせた兄レオネスのように、スケールの大きな選手になってほしい──。

 そうした茨城からの期待も背負い、新天地で挑戦をスタートさせる。

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