ロッテが独立リーグの外国人選手・マーティンを育成で獲得した理由 BC茨城GMが語る舞台裏 (4ページ目)
選手として北米の独立リーグでプレーし、イランや香港などで監督経験のある色川GMは、そうした事情も踏まえてマーティンに特別な教育を施してきた。
その成果が現れたのは6月30日、福島レッドホープス戦だった。2対1の5回裏二死満塁からレフトに満塁本塁打を放ってみせたのだ。
「群馬戦と同じような状況で、スーパースターの仕事をしてくれました。日本人にはできないことをやるのが、まさに助っ人外国人の仕事です。マーティンの素材としてのポテンシャルに加え、マインドセット教育をしっかりできるか。世間ではこれだけ『国際化』と言われているなか、日本のスポーツ界に多い画一的な教育だけではなく、本物のスーパースターを育てていきたい」
プロとしてのキャリアを歩み始めたばかりのアンディ・マーティンは果たして、どこまでステップアップできるか。メジャーリーグで活躍し、幕張のロッテファンを沸かせた兄レオネスのように、スケールの大きな選手になってほしい──。
そうした茨城からの期待も背負い、新天地で挑戦をスタートさせる。
著者プロフィール
中島大輔 (なかじま・だいすけ)
2005年から英国で4年間、当時セルティックの中村俊輔を密着取材。帰国後は主に野球を取材。新著に『山本由伸 常識を変える投球術』。『中南米野球はなぜ強いのか』で第28回ミズノスポーツライター賞の優秀賞。内海哲也『プライド 史上4人目、連続最多勝左腕のマウンド人生』では構成を担当。
フォトギャラリーを見る
4 / 4