高木豊がセ・リーグの助っ人たちを4段階で査定 「◎」「×」と評価されたチームは? (5ページ目)

  • 浜田哲男●取材・文 text by Hamada Tetsuo

◆ヤクルト【野手◎/投手△】

「(ホセ・)オスナは勝負強いですし、攻守ともにしっかりした野球をやってくれます。打点も稼いでいますし、打線を牽引していますね。前年までと、いい意味でまったく変わりません。また、(ドミンゴ・)サンタナは文句のつけようがありません。村上宗隆が不調でも、山田哲人が離脱してもこのふたりがカバーしますし、チームは本当に助かっていると思います。性格が真面目で故障もしませんし、自分の与えられた仕事をしっかりやってくれています。

 リリーフの(ホセ・)エスパーダは、ピンチの場面でナックルカーブで三振を取っていたので『使えそうだな』と思ったのですが、コントロールがよくないです。先発の層が薄いヤクルトにとって中継ぎは心臓部分なのですが、防御率5点台だと投げてみないとわからないのでちょっと厳しいですね。

 先発のサイスニードは11試合に登板してまだ1勝と、打線とのかみ合いが悪いです。自身も、いいイニングがあっても悪いイニングも作ってしまうというか、抑えられそうな雰囲気がありながら相手打線につかまっていくんです。4勝5敗の(ミゲル・)ヤフーレは、横の揺さぶりを中心にかわしていくタイプで、ピッチングを組み立てられるピッチャーですね。そこそこコントロールもいいですし、まとまっています」

<評価対象となった助っ人の成績>

(野)サンタナ 64試合 打率.314 10本塁打 36打点 出塁率.387 OPS.908

(野)オスナ 64試合 打率.249 9本塁打 37打点 出塁率.308 OPS.717

(投)サイスニード 11試合 1勝3敗 防御率4.15 QS率50.0

(投)ロドリゲス 1試合 0勝0敗 防御率4.50 QS率0.0

(New/投)ヤフーレ 11合 4勝5敗 防御率3.07 QS率63.6

(New/投)エスパーダ 24試合 0勝2敗 5ホールド0セーブ 防御率5.00

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