高木豊がセ・リーグの助っ人たちを4段階で査定 「◎」「×」と評価されたチームは? (4ページ目)

  • 浜田哲男●取材・文 text by Hamada Tetsuo

◆DeNA【野手◯/投手△】

「(タイラー・)オースティンは故障(右太もも裏の肉離れ)で約1カ月離脱していましたよね。実力はあるのですが、それ以上にチームに迷惑をかけてしまっている印象です。レギュラーが離脱することが、どれだけチームに迷惑をかけるか。ケガは『ハッスルプレーの結果だから仕方がない』などと言われたりしますが、ハッスルプレーをしてもケガしない体を作ってくれ、と思うんです。

 ただ、戦列に復帰してからは2試合連続で本塁打を打つなどよく打っています。ここから離脱することなく、シーズントータルでどれぐらい打てるかが見どころです。

 先発の(アンドレ・)ジャクソンは、最初の登板を見た時は『すごくいいな』と思いましたが、コントロールが悪い。最近は試合を作っていますが、1試合のなかで1イニングだけ乱れるケースが多く、それがどのタイミングで出てくるのかが読めません。真っすぐも速いですし、変化球もいいのですが、まとまらない。日本のバッターはそれほど振りにこないので、制球が安定しないと厳しいでしょうね。

 また、(アンソニー・)ケイはしっかり試合を作れますね。だけど、ちょっとイライラしてしまうところがある。ストライクとボールに対してすごく敏感で、微妙なジャッジの時に気持ちが揺らいで打たれてしまったり......。もう少し冷静になれれば、ピッチングがより安定してくるはずです。リリーフでは、(ローワン・)ウィックは小さく曲がるカットボールが効いています。コントロールもそこそこ安定してきましたね」

<評価対象となった助っ人の成績> 

(野)オースティン 37試合 打率.314 7本塁打 20打点 出塁率.373 OPS.973

(New/投)ジャクソン 10試合 3勝5敗 防御率4.27 QS率40.0

(New/投)ケイ 10試合 4勝4敗 防御率2.82  QS率70.0

(New/投)ウィック 8試合 1勝0敗 2ホールド1セーブ 防御率3.68

(投)ウェンデルケン 4試合 1勝0敗 3ホールド0セーブ 防御率2.25

(投)ディアス 1試合 0勝0敗 0ホールド0セーブ 防御率0.00

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