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荒木雅博が選出する2024年「ベスト二遊間コンビ」 ニューフェイス続々! (3ページ目)

  • 水道博●文 text by Suido Hiroshi

── 遊撃手はどうですか。

荒木 源田壮亮選手(西武)の"たまらん守備"や、今宮健太選手(ソフトバンク)の守備範囲の広さは、今さら言うまでもありません。そこに超強肩の紅林弘太郎選手(オリックス)も台頭してきた。パ・リーグのショートはそれぞれ個性があって、実力者が揃っています。

── 新鋭ではどうでしょうか。

荒木 私は昨年、日本ハムの秋季ジャンプで臨時コーチを務めました。その時は不参加だったのですが、3年目の水野達稀選手が頑張っていますね。そのほか日本ハムには上川畑大悟選手、ベテランの中島卓也選手もいます。みんな二遊間を守れる左打ちの選手ですので、右打ちの奈良間大己選手は面白い存在になると思います。

 ロッテ2年目の友杉篤輝選手もスピードがあるので、注目しています。スピードのある選手というのは、最初は粗さがあっても徐々に馴染んできます。友杉選手がショートでいけると見込んで、サードに中村選手、セカンドに藤岡選手を守らせた。いいコンバートだと思います。

── パ・リーグで注目の二遊間コンビは?

荒木 コンビで考えるなら、やはり西武の外崎修汰選手と源田選手が頭ひとつ抜けているでしょう。そこに牧原選手と今宮選手のソフトバンク勢が続きます。また、これまでなかなかショートが固定できなかった楽天は、村林一輝選手が定着しつつあります。村林選手は高卒9年目でのレギュラー奪取になりますが、守備は鍛えられていて堅実です。

【難しいのは正面のゴロ】

── 12球団の二遊間で"打撃"で目をひく選手は誰ですか。

荒木 昨年、最多安打のタイトルを獲得した阪神の中野選手は、追い込まれてからしぶとい打撃が特徴的です。ただバッティングなら、牧秀悟選手(DeNA)が抜けています。確実性と勝負強さを兼ね備えていて、長打力もある。そんな牧選手ですが、じつはゴロ処理のバウンドの合わせ方がうまく、ダブルプレー時の動きも俊敏です。

 パ・リーグでは、紅林選手がパワフルなバッティングを披露し、今季もすでに二度のサヨナラ安打をマークするなどいい勝負強さも光っています。

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