荒木雅博が選出する2024年「ベスト二遊間コンビ」 ニューフェイス続々! (2ページ目)

  • 水道博●文 text by Suido Hiroshi

── 中日の遊撃手はいかがですか。

荒木 昨年114試合に出場した(土谷)龍空選手、今年開幕スタメンのクリスチャン・ロドリゲス選手、ドラフト2位ルーキーの津田啓史選手、巨人、阪神でプレー経験のある山本泰寛選手、そしてプロ2年目の村松開人選手。現状は、"帯に短し襷(たすき)に長し" といったところです。ただ、まだ不動のレギュラーではないですが、村松選手がショートに定着したらどれくらいやれるのか、楽しみではあります。

── ダブルプレーなど、二遊間のコンビネーションはどうでしょうか。

荒木 昨年初めてゴールデングラブ賞を受賞した中野選手と木浪選手の阪神コンビは、一日の長があります。組んだ時間が長ければ長いほど、落ち着いてプレーすることができますし、やはりお互いの呼吸も合いやすくなる。そういう意味で、セ・リーグではこのコンビが安心して見ていられます。

【ロッテ・友杉篤輝のスピードに注目】

── 一方、パ・リーグはいかがでしょうか。まずは二塁手で、荒木さんが注目している選手はいますか。

荒木 内野、外野守れるユーティリティープレーヤーとして活躍し、チームに欠かせない存在の牧原大成選手(ソフトバンク)。ゴールデングラブ賞の記者投票でも、セカンドと外野に票が割れていましたが、もし二塁手として固定されるなら一躍受賞の有力候補に浮上しますね。

── 中村奨吾選手(ロッテ)、浅村栄斗選手(楽天)のベテランが、セカンドからサードにコンバートされました。

荒木 それに伴って、ロッテは藤岡裕大選手、楽天は小深田大翔選手がそれぞれショートからセカンドにコンバートされました。二遊間を守っていた選手がベテランになって三塁や一塁に回るのは、コーチ経由の前に選手同士でアドバイスできるメリットがあります。おそらく中村も浅村も、二塁を守る選手にアドバイスしていると思います。藤岡選手も小深田選手もショートで実績があるので、セカンドでも問題なくこなせると思います。あとオリックスのマーウィン・ゴンザレス選手も、セカンドだけでなくファーストも守りますが、グラブ捌きが見事です。

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