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岩田稔が2024年のタイガースを徹底分析 オープン戦最下位でも球団初の連覇に太鼓判 (2ページ目)

  • スポルティーバ●文 text by Sportiva

── リリーフ陣についてはどうですか。湯浅京己投手が早々と二軍調整になりましたが......。

岩田 岩崎(優)が中心となるのは間違いないでしょうね。岩崎という投手は、クローザーでもセットアッパーでも、どこのポジションでもこなすことができる。新外国人のハビー・ゲラをクローザーにして、岩崎をセットアッパーにすることもできるし、その逆もできる。リリーフ陣に関しては、まったく心配ないと思います。そこに湯浅が戻ってきてくれたらさらに厚みが増しますし、どんな展開になっても対応できるだけのメンバーは揃っています。

── キャンプ、オープン戦を見て、気になる若手の投手はいましたか。

岩田 高卒2年目の門別(啓人)です。ボールに角度があり、とくに低めの伸びがすばらしい。安定して低めにコントロールすることができれば、バッターは相当苦労すると思います。阪神は伊藤(将司)や大竹など左投手の先発はいますが、まったくタイプが違う。門別が出てくるようなことになれば、先発陣はさらに厚みが増します。

── ドラフト1位ルーキーの下村海翔投手はいかがですか。

岩田 今のローテーションでは、なかなかつけ入る隙がないのが現状です。これもプラスにとらえて、体力強化をはじめ、じっくり下で経験を積んでもらいたいですね。チャンスは絶対にあります。

── 投手陣に関して、今年やってくれるんじゃないかと期待しているのは誰ですか?

岩田 青柳(晃洋)ですね。2021年から2年連続最多勝のタイトルを獲得しましたが、昨年は8勝と悔しい思いをしました。それだけに今年にかける思いは強いはず。自主トレからしっかり体をつくり、キャンプでもいい球を投げていました。今年は大いに期待できると思います。

【前川右京を起用したいワケ】

── 野手についてお聞きします。まず、岩田さんの考える「2024年型のタイガース打線」はどんなオーダーになりますか。

岩田 基本的に昨年と変わりませんが、今年のオーダーはこうしました。

1番 近本光司(センター)
2番 中野拓夢(セカンド)
3番 森下翔太(ライト)
4番 大山悠輔(ファースト)
5番 佐藤輝明(サード)
6番 前川右京(レフト)
7番 坂本誠志郎(キャッチャー)
8番 木浪聖也(ショート)
9番 ピッチャー

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