西武ドラ1左腕・武内夏暉は「新人王候補筆頭」 プロの舞台でも対戦したい投手は? (2ページ目)
【意識して取り組む体幹の強化】
インタビューに答えた武内 photo by Shiratori Junichiこの記事に関連する写真を見る 新人合同自主トレでは、新入団選手たちがトレーニングに励む様子がSNSなどで公開された。その中で武内は、大学日本代表でも共に戦い、大商大から2位指名を受けた右腕・上田大河や、「先輩に積極的に関わってくれるので、壁がなくやりやすい」と話す育成ドラフト3位の左腕・川下将勲らと、「年齢差はあるものの、それを感じさせない雰囲気で、毎日楽しい日々を過ごせています」と、充実した日々を過ごしていることを感じさせた。
豊田清一軍投手コーチからは、「本当に焦らず、無理はしないように」というアドバイスをもらったという。
「(豊田コーチからは)ひとつひとつの練習に対して、そのトレーニングがなぜ必要なのかを教えてもらっています。そういった点が『質が高い』と言われている投手をライオンズが輩出してきた理由なのかなと思います」
今季の武内が意識して取り組んでいるのは、「体幹」を鍛えるトレーニングだ。「毎日の練習でも、ハードなメニューが組み込まれている」というが、体幹の強化は、大学入学時に130キロ台後半の技巧派左腕だった武内を、最速153キロ左腕に変貌させた大きな要因でもある。
「体幹を中心に身体の筋肉を増やすことで、身体全体を使ったピッチングができるようになりました」
大学3年時の2022年にエースとして國學院大を牽引し、春秋連続優勝を成し遂げた。「最高殊勲選手」に輝いたあと、同年秋には各リーグの勝者が集い日本一を決める明治神宮大会に出場し、「この時期に新たに覚えた」というツーシームを武器に、チームを初の決勝に導いた。試合は明治大学に1-0で惜しくも敗れたが、"大学ナンバーワン左腕"の実力を示した。
「実力派揃い」と言われた昨秋のドラフトでも、総合力などが評価されて3球団が競合したサウスポーは、キャンプ入り前に「やっぱり体幹は大切ですから、さらに強度を高めていきたいです。キャンプではきっと厳しい練習が待っていると思いますが、自分のいい成長の機会にできるように過ごしていきたい」と意欲を語っていた。
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