元巨人左腕・池田駿が難関国家試験に合格 野球は「戦士」公認会計士は「魔法使い」? (2ページ目)

  • 門脇正法●取材・文 text by Kadowaki Masanori
  • 田中 亘●撮影 photo by Tanaka Wataru

【ゲームし放題? 自由な池田家】

ーーきちんとした「文」と「武」の切り替えは、中学生の時も?

 小学3年で野球を始めて、中学生でも軟式野球をやっていましたが、数人風邪を引いたら試合ができないような少人数チームでした。全然試合に勝てませんでしたし、僕自身も全然すごい選手じゃなくて、スポーツ推薦で高校へ行くという話もなかったので、勉強も一生懸命にやっていました。もともと勉強は嫌いなほうではなかったので、両親からも「勉強しなさい」と言われたこともなかったですし、気づいたら自分でやっている感じでしたね。

ーー池田家は放任主義だったんですか?

 基本的には自由でした。たとえば、ゲームをしていたら、普通は「そろそろやめなさい」とか「ゲームは1日○時間まで」とか言われたりするじゃないですか。だけど、夜遅くまでゲームをしていても、何も言われなかったです。勉強も野球もちゃんとしていたから、任せてもらえていたというのはあると思いますが。

ーー小さい頃からずっとゲームが趣味だそうですね。

『ドラクエ(ドラゴンクエスト)』とか『ファイナルファンタジー』とか王道のRPGが好きで今もやっています。だんだんレベルを上げてボスキャラを倒すのがめちゃくちゃ好きでやめられないです。

『ドラクエ』っていろんな職業があるんですよ。途中で「転職」というシステムもあって、転職するといったんレベルは下がるんですが、職業ごとのレベルを上げていくとステータスやスキルをアップできるんです。僕の人生に当てはめると、イメージ的には野球は戦士っぽいですし、公認会計士は魔法使いですかね(笑)。

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